民数記

0101 人々がエジプトの国を出て二年目の 二月の一日に、【主】はシナイの荒野の会見の天幕でモーセに告げて仰せられた。
0102 「イスラエル人の全会衆を、氏族ごとに父祖の家ごとに調べ、すべての男子の名をひとりひとり数えて人口調査をせよ。
0103 あなたとアロンはイスラエルにおいて、二十歳以上の者で、すべて軍務につくことのできる者たちを、その軍団ごとに数えなければならない。
0104 また部族ごとにひとりずつ、父祖の家のかしらである者が、あなたがたとともにいなければならない。
0105 あなたがたの助手となるはずの者の名は次のとおりである。ルベンからはシェデウルの子エリツル。
0106 シメオンからはツリシャダイの子シェルミエル。
0107 ユダからはアミナダブの子ナフション。
0108 イッサカルからはツアルの子ネタヌエル。
0109 ゼブルンからはヘロンの子エリアブ。
0110 ヨセフの子のうちからは、エフライムからアミフデの子エリシャマ、マナセからペダツルの子ガムリエル。
0111 ベニヤミンからはギデオニの子アビダン。
0112 ダンからはアミシャダイの子アヒエゼル。
0113 アシェルからはオクランの子パグイエル。
0114 ガドからはデウエルの子エルヤサフ。
0115 ナフタリからはエナンの子アヒラ。」
0116 これらの者が会衆から召し出された者で、その父祖の部族の長たちである。彼らがイスラエルの分団のかしらたちである。
0117 さて、モーセとアロンは、これら指名された者を伴い、
0118 二月の一日に全会衆を召集した。そこで氏族ごとに、父祖の家ごとに、二十歳以上の者の名をひとりひとり数えて、その家系を登記した。
0119 【主】がモーセに命じられたように、モーセはシナイの荒野で彼らを数えた。
0120 イスラエルの長子ルベンの子孫は、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、ひとりひとり名を数えられた二十歳以上で軍務につくことのできるすべての男子であった。
0121 ルベン部族で登録された者は、四万六千五百人であった。
0122 シメオンの子孫については、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、ひとりひとり名を数えられ登録された二十歳以上で軍務につくことのできるすべての男子であった。
0123 シメオン部族で登録された者は、五万九千三百人であった。
0124 ガドの子孫については、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、名を数えられた二十歳以上ですべて軍務につくことのできる者であった。
0125 ガド部族で登録された者は、四万五千六百五十人であった。
0126 ユダの子孫については、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、名を数えられた二十歳以上ですべて軍務につくことのできる者であった。
0127 ユダ部族で登録された者は、七万四千六百人であった。
0128 イッサカルの子孫については、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、名を数えられた二十歳以上ですべて軍務につくことのできる者であった。
0129 イッサカル部族で登録された者は、五万四千四百人であった。
0130 ゼブルンの子孫については、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、名を数えられた二十歳以上ですべて軍務につくことのできる者であった。
0131 ゼブルン部族で登録された者は、五万七千四百人であった。
0132 ヨセフの子孫については、エフライムの子孫で、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、名を数えられた二十歳以上ですべて軍務につくことのできる者であった。
0133 エフライム部族で登録された者は、四万五百人であった。
0134 マナセの子孫については、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、名を数えられた二十歳以上ですべて軍務につくことのできる者であった。
0135 マナセ部族で登録された者は、三万二千二百人であった。
0136 ベニヤミンの子孫については、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、名を数えられた二十歳以上ですべて軍務につくことのできる者であった。
0137 ベニヤミン部族で登録された者は、三万五千四百人であった。
0138 ダンの子孫については、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、名を数えられた二十歳以上ですべて軍務につくことのできる者であった。
0139 ダン部族で登録された者は、六万二千七百人であった。
0140 アシェルの子孫については、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、名を数えられた二十歳以上ですべて軍務につくことのできる者であった。
0141 アシェル部族で登録された者は、四万一千五百人であった。
0142 ナフタリの子孫は、氏族ごと、父祖の家ごとの、その家系の者であって、名を数えられた二十歳以上ですべて軍務につくことのできる者であった。
0143 ナフタリ部族で登録された者は、五万三千四百人であった。
0144 以上がモーセとアロン、またイスラエルの族長たちが登録した登録名簿である。この族長たち十二人は、それぞれ、自分の父祖の家のための者であった。
0145 それで、父祖の家ごとに登録された二十歳以上のイスラエル人で、イスラエルで軍務につくことのできるすべての者、
0146 すなわち、登録された者の総数は、六十万三千五百五十人であった。
0147 しかしレビ人は、彼らの中で、父祖の部族ごとには、登録されなかった。
0148 【主】はモーセに告げて仰せられた。
0149 「レビ部族だけは、他のイスラエル人といっしょに登録してはならない。また、その人口調査もしてはならない。
0150 あなたは、レビ人に、あかしの幕屋とそのすべての用具、およびそのすべての付属品を管理させよ。彼らは幕屋とそのすべての用具を運び、これを管理し、幕屋の回りに宿営しなければならない。
0151 幕屋が進むときはレビ人がそれを取りはずし、幕屋が張られるときはレビ人がこれを組み立てなければならない。これに近づくほかの者は殺されなければならない。
0152 イスラエル人は、軍団ごとに、おのおの自分の宿営、自分の旗のもとに天幕を張るが、
0153 レビ人は、あかしの幕屋の回りに宿営しなければならない。怒りがイスラエル人の会衆の上に臨むことがあってはならない。レビ人はあかしの幕屋の任務を果たさなければならない。」
0154 イスラエルの人々は、このようにし、すべて【主】がモーセに命じられたとおりに行った。
0201 【主】はモーセとアロンに告げて仰せられた。
0202 「イスラエル人は、おのおのその旗のもと、その父祖の家の旗じるしのもとに宿営しなければならない。会見の天幕の回りに、距離をおいて宿営しなければならない。
0203 前方、すなわち東側に宿営する者は、軍団ごとにユダの宿営の旗の者でなければならない。ユダ族の族長はアミナダブの子ナフションである。
0204 彼の軍団は、登録された者が、七万四千六百人である。
0205 その隣に宿営する者は、イッサカル部族であり、イッサカル族の族長はツアルの子ネタヌエルである。
0206 彼の軍団は、登録された者が、五万四千四百人である。
0207 ついでゼブルン部族がおり、ゼブルン族の族長はヘロンの子エリアブである。
0208 彼の軍団は、登録された者が、五万七千四百人である。
0209 ユダの宿営に属し、その軍団ごとに登録された者の総数は、十八万六千四百人。彼らが先頭に進まなければならない。
0210 南側にはルベンの宿営の旗の者が、軍団ごとにおり、ルベン族の族長はシェデウルの子エリツルである。
0211 彼の軍団は、登録された者が、四万六千五百人である。
0212 その隣に宿営する者はシメオン部族であり、シメオン族の族長はツリシャダイの子シェルミエルである。
0213 彼の軍団は、登録された者が、五万九千三百人である。
0214 ついでガド部族がおり、ガド族の族長はデウエルの子エルヤサフである。
0215 彼の軍団は、登録された者が、四万五千六百五十人である。
0216 ルベンの宿営に属し、その軍団ごとに登録された者の総数は、十五万一千四百五十人。彼らは二番目に進まなければならない。
0217 次に会見の天幕、すなわちレビ人の宿営は、これらの宿営の中央にあって進まなければならない。彼らが宿営する場合と同じように、おのおの自分の場所について彼らの旗に従って進まなければならない。
0218 西側にはエフライムの宿営の旗の者が、その軍団ごとにおり、エフライム族の族長はアミフデの子エリシャマである。
0219 彼の軍団は、登録された者が、四万五百人である。
0220 その隣にマナセ部族がおり、マナセ族の族長はペダツルの子ガムリエルである。
0221 彼の軍団は、登録された者が、三万二千二百人である。
0222 ついでベニヤミン部族がおり、ベニヤミン族の族長はギデオニの子アビダンである。
0223 彼の軍団は、登録された者が、三万五千四百人である。
0224 エフライムの宿営に属し、その軍団ごとに登録された者の総数は、十万八千百人。彼らは三番目に進まなければならない。
0225 北側にはダンの宿営の旗の者が、その軍団ごとにおり、ダン族の族長はアミシャダイの子アヒエゼルである。
0226 彼の軍団は、登録された者が、六万二千七百人である。
0227 その隣に宿営する者はアシェル部族であり、アシェル族の族長はオクランの子パグイエルである。
0228 彼の軍団は、登録された者が、四万一千五百人である。
0229 ついでナフタリ部族がおり、ナフタリ族の族長はエナンの子アヒラである。
0230 彼の軍団は、登録された者が、五万三千四百人である。
0231 ダンの宿営に属する、登録された者の総数は、十五万七千六百人。彼らはその旗に従って最後に進まなければならない。」
0232 以上がイスラエル人で、その父祖の家ごとに登録された者たちであり、全宿営の軍団ごとに登録された者の総数は、六十万三千五百五十人であった。
0233 しかしレビ人は、【主】がモーセに命じられたように、他のイスラエル人の中で登録されなかった。
0234 イスラエル人は、すべて【主】がモーセに命じられたとおりに行い、それぞれの旗ごとに宿営し、おのおのその氏族ごとに、父祖の家ごとに進んだ。
0301 【主】がシナイ山でモーセと語られたときのアロンとモーセの系図は、次のとおりであった。
0302 アロンの子らの名は長子ナダブと、アビフと、エルアザルと、イタマルであった。
0303 これらはアロンの子らの名であって、彼らは油そそがれて祭司の職に任じられた祭司であった。
0304 しかしナダブとアビフは、シナイの荒野で【主】の前に異なった火をささげたとき、【主】の前で死んだ。彼らには子どもがなかった。そこでエルアザルとイタマルは父アロンの生存中から祭司として仕えた。
0305 【主】はモーセに告げて仰せられた。
0306 「レビ部族を近寄らせ、彼らを祭司アロンにつき添わせ、彼に仕えさせよ。
0307 彼らは会見の天幕の前で、アロンの任務と全会衆の任務を果たして、幕屋の奉仕をしなければならない。
0308 彼らは会見の天幕のすべての用具を守り、またイスラエル人の務めを守って、幕屋の奉仕をしなければならない。
0309 あなたは、レビ人をアロンとその子らにあてがいなさい。彼らはイスラエル人の中から、正式にアロンにあてがわれた者たちである。
0310 あなたは、アロンとその子らを任命して、その祭司の職を守らせなければならない。ほかの人で近づく者は殺される。」
0311 【主】はモーセに告げて仰せられた。
0312 「わたしはイスラエル人のうちで最初に生まれたすべての初子の代わりに、今これからイスラエル人の中からレビ人を取ることにした。レビ人はわたしのものである。
0313 初子はすべてわたしのものだからである。エジプトの国でわたしがすべての初子を打ち殺した日に、わたしは、人間から始めて家畜に至るまでイスラエルのうちのすべての初子をわたしのものとして聖別した。彼らはわたしのものである。わたしは【主】である。」
0314 【主】はシナイの荒野でモーセに告げて仰せられた。
0315 「レビ族をその父祖の家ごとに、その氏族ごとに登録せよ。あなたは一か月以上のすべての男子を登録しなければならない。」
0316 そこでモーセは【主】の命により、命じられたとおりに彼らを登録した。
0317 レビ族の名は次のとおりである。ゲルションと、ケハテと、メラリ。
0318 ゲルション族の氏族名は次のとおりである。リブニとシムイ。
0319 ケハテ族の諸氏族はそれぞれ、アムラムとイツハル、ヘブロンとウジエル。
0320 メラリ族の諸氏族は、それぞれ、マフリとムシ。これらがその父祖の家によるレビ人の諸氏族である。
0321 リブニ族とシムイ族はゲルションに属し、これらがゲルション人の諸氏族であった。
0322 数を数えて登録された者は、一か月以上のこれらすべての男子で、登録された者は、七千五百人であった。
0323 ゲルション人諸氏族は、幕屋のうしろ、すなわち西側に宿営しなければならなかった。
0324 ゲルション人の、一族の長は、ラエルの子エルヤサフであった。
0325 会見の天幕でのゲルション族の任務は、幕屋すなわち天幕と、そのおおい、会見の天幕の入口の垂れ幕、
0326 庭の掛け幕、それに幕屋と祭壇の回りを取り巻く庭の入口の垂れ幕、そのすべてに用いるひもについてである。
0327 アムラム族、イツハル族、ヘブロン族、ウジエル族はケハテに属し、これらがケハテ人の諸氏族であった。
0328 これらの一か月以上のすべての男子を数えると、八千六百人であった。彼らが聖所の任務を果たす者である。
0329 ケハテ諸氏族は、幕屋の南側に沿って宿営しなければならなかった。
0330 ケハテ人諸氏族の、一族の長は、ウジエルの子エリツァファンであった。
0331 彼らの任務は、契約の箱、机、燭台、祭壇、およびこれらに用いる聖なる用具と垂れ幕と、それに関するすべての奉仕である。
0332 レビ人の長の長は祭司アロンの子エルアザルであって、聖所の任務を果たす者たちの監督であった。
0333 マフリ族とムシ族はメラリに属し、これらがメラリの諸氏族であった。
0334 数を数えて登録された者は、一か月以上のすべての男子で、六千二百人であった。
0335 メラリ諸氏族の父の家の長は、アビハイルの子ツリエルであった。彼らは幕屋の北側に沿って宿営しなければならなかった。
0336 メラリ族に任じられた務めは、幕屋の板、その横木、その柱と台座、そのすべての用具およびそれに用いるすべてのもの、
0337 庭の回りの柱とその台座、その釘とそのひもについてである。
0338 幕屋の正面、すなわち会見の天幕の前方に当たる東側に宿営する者は、モーセとアロンまたその子らで、イスラエル人の任務に代わって、聖所の任務を果たす者たちであった。ほかの人でこれに近づく者は殺される。
0339 モーセとアロンが【主】の命により、氏族ごとに登録した、すべての登録されたレビ人は、一か月以上のすべての男子で、二万二千人であった。
0340 【主】はモーセに仰せられた。「イスラエル人のすべての一か月以上の男子の初子を登録し、その名を数えよ。
0341 あなたは、わたしのために、わたし自身、【主】のために、イスラエル人のうちのすべての初子の代わりにレビ人を取り、またイスラエル人の家畜のうちのすべての初子の代わりに、レビ人の家畜を取りなさい。」
0342 モーセは【主】が彼に命じられたとおりに、イスラエル人のうちのすべての初子を登録した。
0343 その登録による、名を数えられたすべての一か月以上の男子の初子は、二万二千二百七十三人であった。
0344 【主】はモーセに告げて仰せられた。
0345 「レビ人をイスラエル人のうちのすべての初子の代わりに、またレビ人の家畜を彼らの家畜の代わりに取れ。レビ人はわたしのものでなければならない。わたしは【主】である。
0346 レビ人の数より二百七十三人超過しているイスラエル人の初子の贖いの代金として、
0347 ひとり当たり五シェケルを取りなさい。これを聖所のシェケルで取らなければならない。一シェケルは二十ゲラである。
0348 そして、この代金を、超過した者たちの贖いの代金として、アロンとその子らに渡しなさい。」
0349 こうしてモーセはレビ人によって贖われた者より超過した者たちから、贖いの代金を取った。
0350 すなわちイスラエル人の初子から、聖所のシェケルで千三百六十五シェケルの代金を取り、
0351 モーセは、【主】の命により、この贖いの代金を、【主】がモーセに命じられたように、アロンとその子らに渡した。




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