レビ記
0101 【主】はモーセを呼び寄せ、会見の天幕から彼に告げて仰せられた。
0102 「イスラエル人に告げて言え。もし、あなたがたが【主】にささげ物をささげるときは、だれでも、家畜の中から牛か羊をそのささげ物としてささげなければならない。
0103 もしそのささげ物が、牛の全焼のいけにえであれば、傷のない雄牛をささげなければならない。それを、彼が【主】の前に受け入れられるために会見の天幕の入口の所に連れて来なければならない。
0104 その人は、全焼のいけにえの頭の上に手を置く。それが彼を贖うため、彼の代わりに受け入れられるためである。
0105 その若い牛は、【主】の前でほふり、祭司であるアロンの子らは、その血を持って行って、会見の天幕の入口にある祭壇の回りに、その血を注ぎかけなさい。
0106 また、その全焼のいけにえの皮をはぎ、いけにえを部分に切り分けなさい。
0107 祭司であるアロンの子らは祭壇の上に火を置き、その火の上にたきぎを整えなさい。
0108 祭司であるアロンの子らは、その切り分けた部分と、頭と、脂肪とを祭壇の上にある火の上のたきぎの上に整えなさい。
0109 内臓と足は、水で洗わなければならない。祭司はこれら全部を祭壇の上で全焼のいけにえとして焼いて煙にする。これは、【主】へのなだめのかおりの火によるささげ物である。
0110 しかし、もし全焼のいけにえのためのささげ物が、羊の群れ、すなわち子羊またはやぎの中からなら、傷のない雄でなければならない。
0111 祭壇の北側で、【主】の前にこれをほふりなさい。そして祭司であるアロンの子らは、その血を祭壇の回りに注ぎかけなさい。
0112 また、それを、部分に切り分け、祭司はこれを頭と脂肪に添えて祭壇の上にある火の上のたきぎの上に整えなさい。
0113 内臓と足は、水で洗わなければならない。こうして祭司はそれら全部をささげ、祭壇の上で焼いて煙にしなさい。これは全焼のいけにえであり、【主】へのなだめのかおりの火によるささげ物である。
0114 もしその人の【主】へのささげ物が、鳥の全焼のいけにえであるなら、山鳩または家鳩のひなの中から、そのささげ物をささげなければならない。
0115 祭司は、それを祭壇のところに持って来て、その頭をひねり裂き、祭壇の上でそれを焼いて煙にしなさい。ただし、その血は祭壇の側面に絞り出す。
0116 またその汚物の入った餌袋を取り除き、祭壇の東側の灰捨て場に投げ捨てなさい。
0117 さらに、その翼を引き裂きなさい。それを切り離してはならない。そして、祭司はそれを祭壇の上、火の上にあるたきぎの上で焼いて煙にしなさい。これは全焼のいけにえであり、【主】へのなだめのかおりの火によるささげ物である。
0201 人が【主】に穀物のささげ物をささげるときは、ささげ物は小麦粉でなければならない。その上に油をそそぎ、その上に乳香を添え、
0202 それを祭司であるアロンの子らのところに持って行きなさい。祭司はこの中から、ひとつかみの小麦粉と、油と、その乳香全部を取り出し、それを記念の部分として、祭壇の上で焼いて煙にしなさい。これは【主】へのなだめのかおりの火によるささげ物である。
0203 その穀物のささげ物の残りは、アロンとその子らのものとなる。それは【主】への火によるささげ物の最も聖なるものである。
0204 あなたがかまどで焼いた穀物のささげ物をささげるときは、それは油を混ぜた小麦粉の、種を入れない輪型のパン、あるいは油を塗った、種を入れないせんべいでなければならない。
0205 また、もしあなたのささげ物が、平なべの上で焼いた穀物のささげ物であれば、それは油を混ぜた小麦粉の、種を入れないものでなければならない。
0206 あなたはそれを粉々に砕いて、その上に油をそそぎなさい。これは穀物のささげ物である。
0207 また、もしあなたのささげ物が、なべで作った穀物のささげ物であれば、それは油を混ぜた小麦粉で作らなければならない。
0208 こうして、あなたが作った穀物のささげ物を【主】にささげるときは、それを祭司のところに持って来、祭司はそれを祭壇に持って行きなさい。
0209 祭司はその穀物のささげ物から、記念の部分を取り出し、祭壇の上で焼いて煙にしなさい。これは【主】へのなだめのかおりの火によるささげ物である。
0210 穀物のささげ物の残りは、アロンとその子らのものとなる。これは【主】への火によるささげ物の最も聖なるものである。
0211 あなたがたが【主】にささげる穀物のささげ物はみな、パン種を入れて作ってはならない。パン種や蜜は、少しでも、【主】への火によるささげ物として焼いて煙にしてはならないからである。
0212 それらは初物のささげ物として【主】にささげなければならない。しかしそれらをなだめのかおりとして、祭壇の上で焼き尽くしてはならない。
0213 あなたの穀物のささげ物にはすべて、塩で味をつけなければならない。あなたの穀物のささげ物にあなたの神の契約の塩を欠かしてはならない。あなたのささげ物には、いつでも塩を添えてささげなければならない。
0214 もしあなたが初穂の穀物のささげ物を【主】にささげるなら、火にあぶった穀粒、新穀のひき割り麦をあなたの初穂の穀物のささげ物としてささげなければならない。
0215 あなたはその上に油を加え、その上に乳香を添えなさい。これは穀物のささげ物である。
0216 祭司は記念の部分、すなわち、そのひき割り麦の一部とその油の一部、それにその乳香全部を焼いて煙にしなさい。これは【主】への火によるささげ物である。
0301 もしそのささげ物が和解のいけにえの場合、牛をささげようとするなら、雄でも雌でも傷のないものを【主】の前にささげなければならない。
0302 その人はささげ物の頭に手を置く。それは会見の天幕の入口の所でほふられる。そして、祭司であるアロンの子らは祭壇の回りにその血を注ぎかけなさい。
0303 次に、その人は和解のいけにえのうちから、【主】への火によるささげ物として、その内臓をおおう脂肪と、内臓についている脂肪全部、
0304 二つの腎臓と、それについていて腰のあたりにある脂肪、さらに腎臓といっしょに取り除いた肝臓の上の小葉とをささげなさい。
0305 そこで、アロンの子らは、これを祭壇の上で、火の上のたきぎの上にある全焼のいけにえに載せて、焼いて煙にしなさい。これは【主】へのなだめのかおりの火によるささげ物である。
0306 【主】への和解のいけにえのためのささげ物が、羊である場合、雄でも雌でも傷のないものをささげなければならない。
0307 もしそのささげ物として子羊をささげようとするなら、それを【主】の前に連れて来る。
0308 その人はささげ物の頭の上に手を置く。そして、それは会見の天幕の前でほふられる。アロンの子らは、その血を祭壇の回りに注ぎかけなさい。
0309 その人はその和解のいけにえのうちから、【主】への火によるささげ物として、その脂肪をささげなさい。すなわち背骨に沿って取り除いたあぶら尾全部と、内臓をおおう脂肪と、内臓についている脂肪全部、
0310 二つの腎臓と、それについていて腰のあたりにある脂肪、さらに腎臓といっしょに取り除いた肝臓の上の小葉とである。
0311 祭司は祭壇の上でそれを食物として、【主】への火によるささげ物として、焼いて煙にしなさい。
0312 もしそのささげ物がやぎであるなら、それを【主】の前に連れて来る。
0313 その人はささげ物の頭の上に手を置く。そして、それは会見の天幕の前でほふられる。アロンの子らは、その血を祭壇の回りに注ぎかけなさい。
0314 その人は、【主】への火によるささげ物として、そのいけにえから内臓をおおっている脂肪と、内臓についている脂肪全部、
0315 二つの腎臓と、それについていて腰のあたりにある脂肪、さらに腎臓といっしょに取り除いた肝臓の上の小葉とをささげなさい。
0316 祭司は祭壇の上でそれを食物として、火によるささげ物、なだめのかおりとして、焼いて煙にしなさい。脂肪は全部、【主】のものである。
0317 あなたがたは脂肪も血もいっさい食べてはならない。あなたがたが、どんな場所に住んでも、代々守るべき永遠のおきてはこうである。」