0101 ユダの王、アモンの子ヨシヤの時代に、クシの子ゼパニヤにあった【主】のことば。クシはゲダルヤの子、ゲダルヤはアマルヤの子、アマルヤはヒゼキヤの子である。
0102 わたしは必ず地の面から、すべてのものを取り除く。──【主】の御告げ──
0103 わたしは人と獣を取り除き、空の鳥と海の魚を取り除く。わたしは、悪者どもをつまずかせ、人を地の面から断ち滅ぼす。──【主】の御告げ──
0104 わたしの手を、ユダの上に、エルサレムのすべての住民の上に伸ばす。わたしはこの場所から、バアルの残りの者と、偶像に仕える祭司たちの名とを、その祭司たちとともに断ち滅ぼす。
0105 また、屋上で天の万象を拝む者ども、また、【主】に誓いを立てて礼拝しながら、ミルコムに誓いを立てる者ども、
0106 また、【主】に従うことをやめ、【主】を尋ね求めず、主を求めない者どもを断ち滅ぼす。
0107 神である主の前に静まれ。【主】の日は近い。【主】が一頭のほふる獣を備え、主に招かれた者を聖別されたからだ。
0108 【主】が獣をほふる日に、わたしは首長たちや王子たち、外国の服をまとったすべての者を罰する。
0109 その日、わたしは、神殿の敷居によじのぼるすべての者、自分の主人の家を暴虐と欺きで満たす者どもを罰する。
0110 その日には、──【主】の御告げ──魚の門から叫び声が、 二区から嘆き声が、丘からは大いなる破滅の響きが起こる。
0111 泣きわめけ。マクテシュ区に住む者どもよ。商人はみな滅びうせ、銀を量る者もみな断ち滅ぼされるからだ。
0112 その時、わたしは、ともしびをかざして、エルサレムを捜し、そのぶどう酒のかすの上によどんでいて、「【主】は良いことも、悪いこともしない」と心の中で言っている者どもを罰する。
0113 彼らの財産は略奪され、彼らの家は荒れ果てる。彼らは家を建てても、それに住めず、ぶどう畑を作っても、そのぶどう酒を飲めない。
0114 【主】の大いなる日は近い。それは近く、非常に早く来る。聞け。【主】の日を。勇士も激しく叫ぶ。
0115 その日は激しい怒りの日、苦難と苦悩の日、荒廃と滅亡の日、やみと暗黒の日、雲と暗やみの日、
0116 角笛とときの声の日、城壁のある町々と高い四隅の塔が襲われる日だ。
0117 わたしは人を苦しめ、人々は盲人のように歩く。彼らは【主】に罪を犯したからだ。彼らの血はちりのように振りまかれ、彼らのはらわたは糞のようにまき散らされる。
0118 彼らの銀も、彼らの金も、【主】の激しい怒りの日に彼らを救い出せない。そのねたみの火で、全土は焼き払われる。主は実に、地に住むすべての者をたちまち滅ぼし尽くす。
0201 恥知らずの国民よ。こぞって集まれ、集まれ。
0202 昼間、吹き散らされるもみがらのように、あなたがたがならないうちに。【主】の燃える怒りが、まだあなたがたを襲わないうちに。【主】の怒りの日が、まだあなたがたを襲わないうちに。
0203 主の定めを行うこの国のすべてのへりくだる者よ。【主】を尋ね求めよ。義を求めよ。柔和を求めよ。そうすれば、【主】の怒りの日にかくまわれるかもしれない。
0204 だが、ガザは捨てられ、アシュケロンは荒れ果てる。アシュドデは真昼に追い払われ、エクロンは根こぎにされる。
0205 ああ。海辺に住む者たち。ケレテ人の国。【主】のことばはおまえたちに向けられている。ペリシテ人の国カナン。わたしはおまえを消し去って、住む者がいないようにする。
0206 海辺よ。おまえは牧場となり、牧者たちの牧草地となり、羊の囲い場となる。
0207 海辺はユダの家の残りの者の所有となる。彼らは海辺で羊を飼い、日が暮れると、アシュケロンの家々で横になる。彼らの神、【主】が、彼らを訪れ、彼らの繁栄を元どおりにするからだ。
0208 わたしはモアブのそしりと、アモン人のののしりを聞いた。彼らはわたしの民をそしり、その領土に向かって高ぶった。
0209 それゆえ、わたしは誓って言う。──イスラエルの神、万軍の【主】の御告げ──モアブは必ずソドムのようになり、アモン人はゴモラのようになり、いらくさの茂る所、塩の穴、とこしえの荒れ果てた地となる。わたしの民の残りの者が、そこをかすめ奪う。わたしの国民の生き残りの者が、そこを受け継ぐ。
0210 これは、彼らの高慢のためだ。彼らが万軍の【主】の民をそしり、これに向かって高ぶったからだ。
0211 【主】は彼らを脅かし、地のすべての神々を消し去る。そのとき、人々はみな、自分のいる所で主を礼拝し、国々のすべての島々も主を礼拝する。
0212 あなたがた、クシュ人も、わたしの剣で刺し殺される。
0213 主は手を北に差し伸べ、アッシリヤを滅ぼし、ニネベを荒れ果てた地とし、荒野のようにし、砂漠とする。
0214 その中に、獣の群れ、あらゆる地の獣が伏し、ペリカンと針ねずみはその柱頭をねぐらとし、ふくろうはその窓で鳴き、烏は敷居で鳴く。主が、杉でつくったこの町をあばかれたからだ。
0215 これが、安らかに過ごし、心の中で、「私だけは特別だ」と言ったあのおごった町なのか。ああ、その町は荒れ果てて、獣の伏す所となる。そこを通り過ぎる者はみな、あざけって、手を振ろう。
0301 ああ。反逆と汚れに満ちた暴力の町。
0302 呼びかけを聞こうともせず、懲らしめを受け入れようともせず、【主】に信頼せず、神に近づこうともしない。
0303 その首長たちは、町の中にあってほえたける雄獅子。そのさばきつかさたちは、日暮れの狼だ。朝まで骨をかじってはいない。
0304 その預言者たちは、ずうずうしく、裏切る者。その祭司たちは、聖なる物を汚し、律法を犯す。
0305 【主】は、その町の中にあって正しく、不正を行わない。朝ごとに、ご自分の公義を残らず明るみに示す。しかし、不正をする者は恥を知らない。
0306 わたしは諸国の民を断ち滅ぼした。その四隅の塔は荒れ果てた。わたしが彼らの通りを廃墟としたので、通り過ぎる者はだれもいない。彼らの町々は荒れすたれてひとりの人もおらず、住む者もない。
0307 わたしは言った。「あなたはただ、わたしを恐れ、懲らしめを受けよ。そうすれば、わたしがこの町を罰したにもかかわらず、その住まいは断ち滅ぼされまい。確かに、彼らは、くり返してあらゆる悪事を行ったが。」
0308 それゆえ、わたしを待て。──【主】の御告げ──わたしが証人として立つ日を待て。わたしは諸国の民を集め、もろもろの王国をかき集めてさばき、わたしの憤りと燃える怒りをことごとく彼らに注ぐ。まことに、全地はわたしのねたみの火によって、焼き尽くされる。
0309 そのとき、わたしは、国々の民のくちびるを変えてきよくする。彼らはみな【主】の御名によって祈り、一つになって主に仕える。
0310 クシュの川の向こうから、わたしに願い事をする者、わたしに散らされた者たちが贈り物を持って来る。
0311 その日には、あなたは、わたしに逆らったすべてのしわざのために、恥を見ることはない。そのとき、わたしは、あなたの中からおごり高ぶる者どもを取り去り、あなたはわたしの聖なる山で、二度と高ぶることはない。
0312 わたしは、あなたのうちに、へりくだった、寄るべのない民を残す。彼らはただ【主】の御名に身を避ける。
0313 イスラエルの残りの者は不正を行わず、偽りを言わない。彼らの口の中には欺きの舌はない。まことに彼らは草を食べて伏す。彼らを脅かす者はない。
0314 シオンの娘よ。喜び歌え。イスラエルよ。喜び叫べ。エルサレムの娘よ。心の底から、喜び勝ち誇れ。
0315 【主】はあなたへの宣告を取り除き、あなたの敵を追い払われた。イスラエルの王、【主】は、あなたのただ中におられる。あなたはもう、わざわいを恐れない。
0316 その日、エルサレムはこう言われる。シオンよ。恐れるな。気力を失うな。
0317 あなたの神、【主】は、あなたのただ中におられる。救いの勇士だ。主は喜びをもってあなたのことを楽しみ、その愛によって安らぎを与える。主は高らかに歌ってあなたのことを喜ばれる。
0318 例祭から離れて悲しむ者たちをわたしは集める。彼らはあなたからのもの。そしりはシオンへの警告である。
0319 見よ。その時、わたしはあなたを苦しめたすべての者を罰し、足のなえた者を救い、散らされた者を集める。わたしは彼らの恥を栄誉に変え、全地でその名をあげさせよう。
0320 その時、わたしはあなたがたを連れ帰り、その時、わたしはあなたがたを集める。わたしがあなたがたの目の前で、あなたがたの繁栄を元どおりにするとき、地のすべての民の間であなたがたに、名誉と栄誉を与えよう、と【主】は仰せられる。