1301 エフライムが震えながら語ったとき、主はイスラエルの中であがめられた。しかし、エフライムは、バアルにより罪を犯して死んだ。
1302 彼らは今も罪を重ね、銀で鋳物の像を造り、自分の考えで偶像を造った。これはみな、職人の造った物。彼らはこれについて言う。「いけにえをささげる者は子牛に口づけせよ」と。
1303 それゆえ、彼らは朝もやのように、朝早く消え去る露のように、打ち場から吹き散らされるもみがらのように、また、窓から出て行く煙のようになる。
1304 しかし、わたしは、エジプトの国にいたときから、あなたの神、【主】である。あなたはわたしのほかに神を知らない。わたしのほかに救う者はいない。
1305 このわたしは荒野で、かわいた地で、あなたを知っていた。
1306 しかし、彼らは牧草を食べて、食べ飽きたとき、彼らの心は高ぶり、わたしを忘れた。
1307 わたしは、彼らには獅子のようになり、道ばたで待ち伏せするひょうのようになる。
1308 わたしは、子を奪われた雌熊のように彼らに出会い、その胸をかき裂き、その所で、雌獅子のようにこれを食い尽くす。野の獣は彼らを引き裂く。
1309 イスラエルよ。わたしがあなたを滅ぼしたら、だれがあなたを助けよう。
1310 あなたを救うあなたの王は、すべての町々のうち、今、どこにいるのか。あなたのさばきつかさたちは。あなたがかつて、「私に王と首長たちを与えよ」と言った者たちは。
1311 わたしは怒ってあなたに王を与えたが、憤ってこれを奪い取る。
1312 エフライムの不義はしまい込まれ、その罪はたくわえられている。
1313 子を産む女のひどい痛みが彼を襲うが、彼は知恵のない子で、時が来ても、彼は母胎から出て来ない。
1314 わたしはよみの力から、彼らを解き放ち、彼らを死から贖おう。死よ。おまえのとげはどこにあるのか。よみよ。おまえの針はどこにあるのか。あわれみはわたしの目から隠されている。
1315 彼は兄弟たちの中で栄えよう。だが、東風が吹いて来、【主】の息が荒野から立ち上り、その水源はかれ、その泉は干上がる。それはすべての尊い器の宝物倉を略奪する。
1316 サマリヤは自分の神に逆らったので、刑罰を受ける。彼らは剣に倒れ、幼子たちは八つ裂きにされ、妊婦たちは切り裂かれる。
1401 イスラエルよ。あなたの神、【主】に立ち返れ。あなたの不義がつまずきのもとであったからだ。
1402 あなたがたはことばを用意して、【主】に立ち返り、そして言え。「すべての不義を赦して、良いものを受け入れてください。私たちはくちびるの果実をささげます。
1403 アッシリヤは私たちを救えません。私たちはもう、馬にも乗らず、自分たちの手で造った物に『私たちの神』とは言いません。みなしごが愛されるのはあなたによってだけです。」
1404 わたしは彼らの背信をいやし、喜んでこれを愛する。わたしの怒りは彼らを離れ去ったからだ。
1405 わたしはイスラエルには露のようになる。彼はゆりのように花咲き、ポプラのように根を張る。
1406 その若枝は伸び、その美しさはオリーブの木のように、そのかおりはレバノンのようになる。
1407 彼らは帰って来て、その陰に住み、穀物のように生き返り、ぶどうの木のように芽をふき、その名声はレバノンのぶどう酒のようになる。
1408 エフライムよ。もう、わたしは偶像と何のかかわりもない。わたしが答え、わたしが世話をする。わたしは緑のもみの木のようだ。あなたはわたしから実を得るのだ。
1409 知恵ある者はだれか。その人はこれらのことを悟るがよい。悟りある者はだれか。その人はそれらを知るがよい。【主】の道は平らだ。正しい者はこれを歩み、そむく者はこれにつまずく。