1301 知恵のある子は父の訓戒に従い、あざける者は叱責を聞かない。
1302 人はその口の実によって良いものを食べ、裏切り者は暴虐を食べる。
1303 自分の口を見張る者は自分のいのちを守り、くちびるを大きく開く者には滅びが来る。
1304 なまけ者は欲を起こしても心に何もない。しかし勤勉な者の心は満たされる。
1305 正しい者は偽りのことばを憎む。悪者は悪臭を放ちながら恥ずべきふるまいをする。
1306 正義は潔白な生き方を保ち、悪は罪人を滅ぼす。
1307 富んでいるように見せかけ、何も持たない者がいる。貧しいように見せかけ、多くの財産を持つ者がいる。
1308 富はその人のいのちの身代金である。しかし貧しい者は叱責を聞かない。
1309 正しい者の光は輝き、悪者のともしびは消える。
1310 高ぶりは、ただ争いを生じ、知恵は勧告を聞く者とともにある。
1311 急に得た財産は減るが、働いて集める者は、それを増す。
1312 期待が長びくと心は病む。望みがかなうことは、いのちの木である。
1313 みことばをさげすむ者は身を滅ぼし、命令を敬う者は報いを受ける。
1314 知恵のある者のおしえはいのちの泉、これによって、死のわなをのがれることができる。
1315 良い思慮は好意を生む。裏切り者の行いは荒い。
1316 すべて利口な者は知識によって行動し、愚かな者は自分の愚かさを言い広める。
1317 悪い使者はわざわいに陥り、忠実な使者は人をいやす。
1318 貧乏と恥とは訓戒を無視する者に来る。しかし叱責を大事にする者はほめられる。
1319 望みがかなえられるのはここちよい。愚かな者は悪から離れることを忌みきらう。
1320 知恵のある者とともに歩む者は知恵を得る。愚かな者の友となる者は害を受ける。
1321 わざわいは罪人を追いかけ、幸いは正しい者に報いる。
1322 善良な人は子孫にゆずりの地を残す。罪人の財宝は正しい者のためにたくわえられる。
1323 貧しい者の開拓地に、多くの食糧がある。公義がないところで、財産は滅ぼし尽くされる。
1324 むちを控える者はその子を憎む者である。子を愛する者はつとめてこれを懲らしめる。
1325 正しい者は食べてその食欲を満たし、悪者は腹をすかせる。
1401 知恵のある女は自分の家を建て、愚かな女は自分の手でこれをこわす。
1402 まっすぐに歩む者は、【主】を恐れ、曲がって歩む者は、主をさげすむ。
1403 愚か者の口には誇りの若枝がある。知恵のある者のくちびるは身を守る。
1404 牛がいなければ飼葉おけはきれいだ。しかし牛の力によって収穫は多くなる。
1405 真実な証人はまやかしを言わない。偽りの証人はまやかしを吹聴する。
1406 あざける者は知恵を捜しても得られない。しかし悟りのある者はたやすく知識を得る。
1407 愚かな者の前を離れ去れ。知識のことばはそこにはない。
1408 利口な者は自分の知恵で自分の道をわきまえ、愚かな者は自分の愚かさで自分を欺く。
1409 罪過のためのいけにえは愚か者をあざけり、正しい者の間には恩恵がある。
1410 心がその人自身の苦しみを知っている。その喜びにもほかの者はあずからない。
1411 悪者の家は滅ぼされ、正しい者の天幕は栄える。
1412 人の目にはまっすぐに見える道がある。その道の終わりは死の道である。
1413 笑うときにも心は痛み、終わりには喜びが悲しみとなる。
1414 心の堕落している者は自分の道に甘んじる。善良な人は彼から離れる。
1415 わきまえのない者は何でも言われたことを信じ、利口な者は自分の歩みをわきまえる。
1416 知恵のある者は用心深くて悪を避け、愚かな者は怒りやすくて自信が強い。
1417 短気な者は愚かなことをする。悪をたくらむ者は憎まれる。
1418 わきまえのない者は愚かさを受け継ぎ、利口な者は知識の冠をかぶる。
1419 悪人はよい人の前で、悪者は正しい人の門のところで身をかがめる。
1420 貧しい者はその隣人にさえ憎まれるが、富む者を愛する人は多い。
1421 自分の隣人をさげすむ人は罪人。貧しい者をあわれむ人は幸いだ。
1422 悪をたくらむ者は迷い出るではないか。善を計る者には恵みとまことがある。
1423 すべての勤労には利益がある。おしゃべりは欠損を招くだけだ。
1424 知恵のある者の冠はその知恵。愚かな者のかぶり物はその愚かさ。
1425 誠実な証人は人のいのちを救い出す。欺く者はまやかしを吹聴する。
1426 力強い信頼は【主】を恐れることにあり、子たちの避け所となる。
1427 【主】を恐れることはいのちの泉、死のわなからのがれさせる。
1428 民の多いことは王の栄え。民がなくなれば君主は滅びる。
1429 怒りをおそくする者は英知を増し、気の短い者は愚かさを増す。
1430 穏やかな心は、からだのいのち。激しい思いは骨をむしばむ。
1431 寄るべのない者をしいたげる者は自分の造り主をそしり、貧しい者をあわれむ者は造り主を敬う。
1432 悪者は自分の悪によって打ち倒され、正しい者は、自分の死の中にものがれ場がある。
1433 知恵は悟りのある者の心にいこう。愚かな者の間でもそれは知られている。
1434 正義は国を高め、罪は国民をはずかしめる。
1435 思慮深いしもべは王の好意を受け、恥知らずの者は王の激しい怒りに会う。
1501 柔らかな答えは憤りを静める。しかし激しいことばは怒りを引き起こす。
1502 知恵のある者の舌は知識をよく用い、愚かな者の口は愚かさを吐き出す。
1503 【主】の御目はどこにでもあり、悪人と善人とを見張っている。
1504 穏やかな舌はいのちの木。偽りの舌はたましいの破滅。
1505 愚か者は自分の父の訓戒を侮る。叱責を大事にする者は利口になる。
1506 正しい者の家には多くの富がある。悪者の収穫は煩いをもたらす。
1507 知恵のある者のくちびるは知識を広める。愚かな者の心はそうではない。
1508 悪者のいけにえは【主】に忌みきらわれる。正しい者の祈りは主に喜ばれる。
1509 【主】は悪者の行いを忌みきらい、義を追い求める者を愛する。
1510 正しい道を捨てる者にはきびしい懲らしめがあり、叱責を憎む者は死に至る。
1511 よみと滅びの淵とは【主】の前にある。人の子らの心はなおさらのこと。
1512 あざける者はしかってくれる者を愛さない。知恵のある者にも近づかない。
1513 心に喜びがあれば顔色を良くする。心に憂いがあれば気はふさぐ。
1514 悟りのある者の心は知識を求めるが、愚かな者の口は愚かさを食いあさる。
1515 悩む者には毎日が不吉の日であるが、心に楽しみのある人には毎日が宴会である。
1516 わずかな物を持っていて【主】を恐れるのは、多くの財宝を持っていて恐慌があるのにまさる。
1517 野菜を食べて愛し合うのは、肥えた牛を食べて憎み合うのにまさる。
1518 激しやすい者は争いを引き起こし、怒りをおそくする者はいさかいを静める。
1519 なまけ者の道はいばらの生け垣のよう。実直な者の小道は平らな大路。
1520 知恵のある子は父を喜ばせ、愚かな者はその母をさげすむ。
1521 思慮に欠けている者は愚かさを喜び、英知のある者はまっすぐに歩む。
1522 密議をこらさなければ、計画は破れ、多くの助言者によって、成功する。
1523 良い返事をする人には喜びがあり、時宜にかなったことばは、いかにも麗しい。
1524 悟りのある者はいのちの道を上って行く。これは下にあるよみを離れるためだ。
1525 【主】は高ぶる者の家を打ちこわし、やもめの地境を決められる。
1526 悪人の計画は【主】に忌みきらわれる。親切なことばは、きよい。
1527 利得をむさぼる者は自分の家族を煩わし、まいないを憎む者は生きながらえる。
1528 正しい者の心は、どう答えるかを思い巡らす。悪者の口は悪を吐き出す。
1529 【主】は悪者から遠ざかり、正しい者の祈りを聞かれる。
1530 目の光は心を喜ばせ、良い知らせは人を健やかにする。
1531 いのちに至る叱責を聞く耳のある者は、知恵のある者の間に宿る。
1532 訓戒を無視する者は自分のいのちをないがしろにする。叱責を聞き入れる者は思慮を得る。
1533 【主】を恐れることは知恵の訓戒である。謙遜は栄誉に先立つ。