1001 ソロモンの箴言知恵のある子は父を喜ばせ、愚かな子は母の悲しみである。
1002 不義によって得た財宝は役に立たない。しかし正義は人を死から救い出す。
1003 【主】は正しい者を飢えさせない。しかし悪者の願いを突き放す。
1004 無精者の手は人を貧乏にし、勤勉な者の手は人を富ます。
1005 夏のうちに集める者は思慮深い子であり、刈り入れ時に眠る者は恥知らずの子である。
1006 正しい者の頭には祝福があり、悪者の口は暴虐を隠す。
1007 正しい者の呼び名はほめたたえられ、悪者の名は朽ち果てる。
1008 心に知恵のある者は命令を受け入れる。むだ口をたたく愚か者は踏みつけられる。
1009 まっすぐに歩む者の歩みは安全である。しかし自分の道を曲げる者は思い知らされる。
1010 目くばせする者は人を痛め、むだ口をたたく愚か者は踏みつけられる。
1011 正しい者の口はいのちの泉。悪者の口は暴虐を隠す。
1012 憎しみは争いをひき起こし、愛はすべてのそむきの罪をおおう。
1013 悟りのある者のくちびるには知恵があり、思慮に欠けた者の背には杖がある。
1014 知恵のある者は知識をたくわえ、愚か者の口は滅びに近い。
1015 富む者の財産はその堅固な城。貧民の滅びは彼らの貧困。
1016 正しい者の報酬はいのち。悪者の収穫は罪。
1017 訓戒を大事にする者はいのちへの道にあり、叱責を捨てる者は迷い出る。
1018 憎しみを隠す者は偽りのくちびるを持ち、そしりを口に出す者は愚かな者である。
1019 ことば数が多いところには、そむきの罪がつきもの。自分のくちびるを制する者は思慮がある。
1020 正しい者の舌はえり抜きの銀。悪者の心は価値がない。
1021 正しい者のくちびるは多くの人を養い、愚か者は思慮がないために死ぬ。
1022 【主】の祝福そのものが人を富ませ、人の苦労は何もそれに加えない。
1023 愚かな者には悪事が楽しみ。英知のある者には知恵が楽しみ。
1024 悪者の恐れていることはその身にふりかかり、正しい者の望みはかなえられる。
1025 つむじ風が過ぎ去るとき、悪者はいなくなるが、正しい者は永遠の礎である。
1026 使いにやる者にとって、なまけ者は、歯に酢、目に煙のようなものだ。
1027 【主】を恐れることは日をふやし、悪者の年は縮められる。
1028 正しい者の望みは喜びであり、悪者の期待は消えうせる。
1029 【主】の道は、潔白な人にはとりでであり、不法を行う者には滅びである。
1030 正しい者はいつまでも動かされない。しかし悪者はこの地に住みつくことができない。
1031 正しい者の口は知恵を実らせる。しかしねじれた舌は抜かれる。
1032 正しい者のくちびるは好意を、悪者の口はねじれごとを知っている。
1101 欺きのはかりは【主】に忌みきらわれる。正しいおもりは主に喜ばれる。
1102 高ぶりが来れば、恥もまた来る。知恵はへりくだる者とともにある。
1103 直ぐな人の誠実は、その人を導き、裏切り者のよこしまは、その人を破滅させる。
1104 財産は激しい怒りの日には役に立たない。しかし正義は人を死から救い出す。
1105 潔白な人の道は、その正しさによって平らにされ、悪者は、その悪事によって倒れる。
1106 直ぐな人は、その正しさによって救い出され、裏切り者は、自分の欲によって捕らえられる。
1107 悪者が死ぬとき、その期待は消えうせ、邪悪な者たちの望みもまた消えうせる。
1108 正しい者は苦しみから救い出され、彼に代わって悪者がそれに陥る。
1109 神を敬わない者はその口によって隣人を滅ぼそうとするが、正しい者は知識によって彼らを救おうとする。
1110 町は、正しい者が栄えると、こおどりし、悪者が滅びると、喜びの声をあげる。
1111 直ぐな人の祝福によって、町は高くあげられ、悪者の口によって、滅ぼされる。
1112 隣人をさげすむ者は思慮に欠けている。しかし英知のある者は沈黙を守る。
1113 歩き回って人を中傷する者は秘密を漏らす。しかし真実な心の人は事を秘める。
1114 指導がないことによって民は倒れ、多くの助言者によって救いを得る。
1115 他国人の保証人となる者は苦しみを受け、保証をきらう者は安全だ。
1116 優しい女は誉れをつかみ、横暴な者は富をつかむ。
1117 真実な者は自分のたましいに報いを得るが、残忍な者は自分の身に煩いをもたらす。
1118 悪者は偽りの報酬を得るが、義を蒔く者は確かな賃金を得る。
1119 このように、義を追い求める者はいのちに至り、悪を追い求める者は死に至る。
1120 心の曲がった者は【主】に忌みきらわれる。しかしまっすぐに道を歩む者は主に喜ばれる。
1121 確かに悪人は罰を免れない。しかし正しい者のすえは救いを得る。
1122 美しいが、たしなみのない女は、金の輪が豚の鼻にあるようだ。
1123 正しい者の願い、ただ良いこと。悪者の望み、激しい怒り。
1124 ばらまいても、なお富む人があり、正当な支払いを惜しんでも、かえって乏しくなる者がある。
1125 おおらかな人は肥え、人を潤す者は自分も潤される。
1126 穀物を売り惜しむ者は民にのろわれる。しかしそれを売る者の頭には祝福がある。
1127 熱心に善を捜し求める者は恵みを見つけるが、悪を求める者には悪が来る。
1128 自分の富に拠り頼む者は倒れる。しかし正しい者は若葉のように芽を出す。
1129 自分の家族を煩わせる者は風を相続し、愚か者は心に知恵のある者のしもべとなる。
1130 正しい者の結ぶ実はいのちの木である。知恵のある者は人の心をとらえる。
1131 もし正しい者がこの世で報いを受けるなら、悪者や罪人は、なおさら、その報いを受けよう。
1201 訓戒を愛する人は知識を愛する。叱責を憎む者はまぬけ者だ。
1202 善人は【主】から恵みをいただき、悪をたくらむ者は罰を受ける。
1203 人は悪をもって身を堅く立てることはできず、正しい人の根はゆるがない。
1204 しっかりした妻は夫の冠。恥をもたらす妻は、夫の骨の中の腐れのようだ。
1205 正しい人の計画することは公正で、悪者の指導には欺きがある。
1206 悪者のことばは血に飢えている。しかし正しい者の口は彼らを救い出す。
1207 悪者はくつがえされて、いなくなる。しかし正しい者の家は立ち続ける。
1208 人はその思慮深さによってほめられ、心のねじけた者はさげすまれる。
1209 身分の低い人で職を持っている者は、高ぶっている人で食に乏しい者にまさる。
1210 正しい者は、自分の家畜のいのちに気を配る。悪者のあわれみは、残忍である。
1211 自分の畑を耕す者は食糧に飽き足り、むなしいものを追い求める者は思慮に欠ける。
1212 悪者は、悪の網を張るのを好み、正しい者の根は、芽を出す。
1213 悪人はくちびるでそむきの罪を犯して、わなにかかる。しかし正しい者は苦しみを免れる。
1214 人はその口の実によって良いものに満ち足りる。人の手の働きはその人に報いを与える。
1215 愚か者は自分の道を正しいと思う。しかし知恵のある者は忠告を聞き入れる。
1216 愚か者は自分の怒りをすぐ現す。利口な者ははずかしめを受けても黙っている。
1217 真実の申し立てをする人は正しいことを告げ、偽りの証人は欺き事を告げる。
1218 軽率に話して人を剣で刺すような者がいる。しかし知恵のある人の舌は人をいやす。
1219 真実のくちびるはいつまでも堅く立つ。偽りの舌はまばたきの間だけ。
1220 悪をたくらむ者の心には欺きがあり、平和を図る人には喜びがある。
1221 正しい者は何の災害にも会わない。悪者はわざわいで満たされる。
1222 偽りのくちびるは【主】に忌みきらわれる。真実を行う者は主に喜ばれる。
1223 利口な者は知識を隠し、愚かな者は自分の愚かさを言いふらす。
1224 勤勉な者の手は支配する。無精者は苦役に服する。
1225 心に不安のある人は沈み、親切なことばは人を喜ばす。
1226 正しい者はその友を探り出し、悪者の道は彼らを迷わせる。
1227 無精者は獲物を捕らえない。しかし勤勉な人は多くの尊い人を捕らえる。
1228 正義の道にはいのちがある。その道筋には死がない。