070001 神よ。私を救い出してください。【主】よ。急いで私を助けてください。
070002 私のいのちを求める者どもが、恥を見、はずかしめを受けますように。私のわざわいを喜ぶ者どもが退き卑しめられますように。
070003 「あはは」とあざ笑う者どもが、おのれの恥のためにうしろに退きますように。
070004 あなたを慕い求める人がみな、あなたにあって楽しみ、喜びますように。あなたの救いを愛する人たちが、「神をあがめよう」と、いつも言いますように。
070005 私は、悩む者、貧しい者です。神よ。私のところに急いでください。あなたは私の助け、私を救う方。【主】よ。遅れないでください。
071001 【主】よ。私はあなたに身を避けています。私が決して恥を見ないようにしてください。
071002 あなたの義によって、私を救い出し、私を助け出してください。あなたの耳を私に傾け、私をお救いください。
071003 私の住まいの岩となり、強いとりでとなって、私を救ってください。あなたこそ私の巌、私のとりでです。
071004 わが神よ。私を悪者の手から助け出してください。不正をする者や残虐な者の手からも。
071005 神なる主よ。あなたは、私の若いころからの私の望み、私の信頼の的です。
071006 私は生まれたときから、あなたにいだかれています。あなたは私を母の胎から取り上げた方。私はいつもあなたを賛美しています。
071007 私は多くの人にとっては奇蹟と思われました。あなたが、私の力強い避け所だからです。
071008 私の口には一日中、あなたの賛美と、あなたの光栄が満ちています。
071009 年老いた時も、私を見放さないでください。私の力の衰え果てたとき、私を見捨てないでください。
071010 私の敵が私のことを話し合い、私のいのちをつけねらう者どもが共にたくらんでいるからです。
071011 彼らはこう言っています。「神は彼を見捨てたのだ。追いかけて、彼を捕らえよ。救い出す者はいないから。」
071012 神よ。私から遠く離れないでください。わが神よ。急いで私を助けてください。
071013 私をなじる者どもが恥を見、消えうせますように。私を痛めつけようとする者どもが、そしりと侮辱で、おおわれますように。
071014 しかし、私自身は絶えずあなたを待ち望み、いよいよ切に、あなたを賛美しましょう。
071015 私の口は一日中、あなたの義と、あなたの救いを語り告げましょう。私は、その全部を知ってはおりませんが。
071016 神なる主よ。私は、あなたの大能のわざを携えて行き、あなたの義を、ただあなただけを心に留めましょう。
071017 神よ。あなたは、私の若いころから、私を教えてくださいました。私は今もなお、あなたの奇しいわざを告げ知らせています。
071018 年老いて、しらがになっていても、神よ、私を捨てないでください。私はなおも、あなたの力を次の世代に、あなたの大能のわざを、後に来るすべての者に告げ知らせます。
071019 神よ。あなたの義は天にまで届きます。あなたは大いなることをなさいました。神よ。だれが、あなたと比べられましょうか。
071020 あなたは私を多くの苦しみと悩みとに、会わせなさいましたが、私を再び生き返らせ、地の深みから、再び私を引き上げてくださいます。
071021 あなたが私の偉大さを増し、ふり向いて私を慰めてくださいますように。
071022 私もまた、六弦の立琴をもって、あなたをほめたたえます。わが神よ。あなたのまことを。イスラエルの聖なる方よ。私は、立琴をもって、あなたにほめ歌を歌います。
071023 私があなたにほめ歌を歌うとき、私のくちびるは、高らかに歌います。また、あなたが贖い出された私のたましいも。
071024 私の舌もまた、一日中、あなたの義を言い表しましょう。それは彼らが恥を見、私を痛めつけようとする者どもがはずかしめを受けるからです。
072001 神よ。あなたの公正を王に、あなたの義を王の子に授けてください。
072002 彼があなたの民を義をもって、あなたの、悩む者たちを公正をもってさばきますように。
072003 山々、丘々は義によって、民に平和をもたらしますように。
072004 彼が民の悩む者たちを弁護し、貧しい者の子らを救い、しいたげる者どもを、打ち砕きますように。
072005 彼らが、日と月の続くかぎり、代々にわたって、あなたを恐れますように。
072006 彼は牧草地に降る雨のように、地を潤す夕立のように下って来る。
072007 彼の代に正しい者が栄え、月のなくなるときまで、豊かな平和がありますように。
072008 彼は海から海に至るまで、また、川から地の果て果てに至るまで統べ治めますように。
072009 荒野の民は彼の前にひざをつき、彼の敵はちりをなめますように。
072010 タルシシュと島々の王たちは贈り物をささげ、シェバとセバの王たちは、みつぎを納めましょう。
072011 こうして、すべての王が彼にひれ伏し、すべての国々が彼に仕えましょう。
072012 これは、彼が、助けを叫び求める貧しい者や、助ける人のない悩む者を救い出すからです。
072013 彼は、弱っている者や貧しい者をあわれみ、貧しい者たちのいのちを救います。
072014 彼はしいたげと暴虐とから、彼らのいのちを贖い出し、彼らの血は彼の目に尊ばれましょう。
072015 それゆえ、彼が生きながらえ、彼にシェバの黄金がささげられますように。彼のためにいつも彼らは祈り、一日中、彼をほめたたえますように。
072016 地では、山々の頂に穀物が豊かにあり、その実りはレバノンのように豊かで、町の人々は地の青草のように栄えますように。
072017 彼の名はとこしえに続き、その名は日の照るかぎり、いや増し、人々は彼によって祝福され、すべての国々は彼をほめたたえますように。
072018 ほむべきかな。神、【主】、イスラエルの神。ただ、主ひとり、奇しいわざを行う。
072019 とこしえに、ほむべきかな。その栄光の御名。その栄光は地に満ちわたれ。アーメン。アーメン。
072020 エッサイの子ダビデの祈りは終わった。 三巻