詩篇

040001 私は切なる思いで【主】を待ち望んだ。主は私のほうに身を傾け、私の叫びを聞き、
040002 私を滅びの穴から、泥沼から、引き上げてくださった。そして私の足を巌の上に置き、私の歩みを確かにされた。
040003 主は、私の口に、新しい歌、われらの神への賛美を授けられた。多くの者は見、そして恐れ、【主】に信頼しよう。
040004 幸いなことよ。【主】に信頼し、高ぶる者や、偽りに陥る者たちのほうに向かなかった、その人は。
040005 わが神、【主】よ。あなたがなさった奇しいわざと、私たちへの御計りは、数も知れず、あなたに並ぶ者はありません。私が告げても、また語っても、それは多くて述べ尽くせません。
040006 あなたは、いけにえや穀物のささげ物をお 喜びにはなりませんでした。あなたは私の耳を開いてくださいました。あなたは、全焼のいけにえも、罪のためのいけにえも、お求めになりませんでした。
040007 そのとき私は申しました。「今、私はここに来ております。巻き物の書に私のことが書いてあります。
040008 わが神。私はみこころを行うことを喜びとします。あなたのおしえは私の心のうちにあります。」
040009 私は大きな会衆の中で、義の良い知らせを告げました。ご覧ください。私は私のくちびるを押さえません。【主】よ。あなたはご存じです。
040010 私は、あなたの義を心の中に隠しませんでした。あなたの真実とあなたの救いを告げました。私は、あなたの恵みとあなたのまことを大いなる会衆に隠しませんでした。
040011 あなたは、【主】よ。私にあわれみを惜しまないでください。あなたの恵みと、あなたのまことが、絶えず私を見守るようにしてください。
040012 数えきれないほどのわざわいが私を取り囲み、私の咎が私に追いついたので、私は見ることさえできません。それは私の髪の毛よりも多く、私の心も私を見捨てました。
040013 【主】よ。どうかみこころによって私を救い出してください。【主】よ。急いで、私を助けてください。
040014 私のいのちを求め、滅ぼそうとする者どもが、みな恥を見、はずかしめを受けますように。私のわざわいを喜ぶ者どもが退き、卑しめられますように。
040015 私を「あはは」とあざ笑う者どもが、おのれの恥のために、色を失いますように。
040016 あなたを慕い求める人がみな、あなたにあって楽しみ、喜びますように。あなたの救いを愛する人たちが、「【主】をあがめよう」と、いつも言いますように。
040017 私は悩む者、貧しい者です。主よ。私を顧みてください。あなたは私の助け、私を助け出す方。わが神よ。遅れないでください。
041001 幸いなことよ。弱っている者に心を配る人は。【主】はわざわいの日にその人を助け出される。
041002 【主】は彼を見守り、彼を生きながらえさせ、地上でしあわせな者とされる。どうか彼を敵の意のままにさせないでください。
041003 【主】は病の床で彼をささえられる。病むときにどうか彼を全くいやしてくださるように。
041004 私は言った。「【主】よ、あわれんでください。私のたましいをいやしてください。私はあなたに罪を犯したからです。」
041005 私の敵は、私の悪口を言います。「いつ、彼は死に、その名は滅びるのだろうか。」
041006 たとい、人が見舞いに来ても、その人はうそを言い、その心のうちでは、悪意をたくわえ、外に出ては、それを言いふらす。
041007 私を憎む者はみな、私について共にささやき、私に対して、悪をたくらむ。
041008 「邪悪なものが、彼に取りついている。彼が床に着いたからには、もう二度と起き上がれまい。」
041009 私が信頼し、私のパンを食べた親しい友までが、私にそむいて、かかとを上げた。
041010 しかし、【主】よ。あなたは私をあわれんでください。私を立ち上がらせてください。そうすれば私は、彼らに仕返しができます。
041011 このことによって、あなたは私を喜んでおられるのが、わかります。私の敵が私に勝ちどきをあげないからです。
041012 誠実を尽くしている私を強くささえ、いつまでも、あなたの御顔の前に立たせてください。
041013 ほむべきかな。イスラエルの神、【主】。とこしえから、とこしえまで。アーメン。アーメン。 二巻
042001 鹿が谷川の流れを慕いあえぐように、神よ。私のたましいはあなたを慕いあえぎます。
042002 私のたましいは、神を、生ける神を求めて渇いています。いつ、私は行って、神の御前に出ましょうか。
042003 私の涙は、昼も夜も、私の食べ物でした。人が一日中「おまえの神はどこにいるのか」と私に言う間。
042004 私はあの事などを思い起こし、私の前で心を注ぎ出しています。私があの群れといっしょに行き巡り、喜びと感謝の声をあげて、祭りを祝う群集とともに神の家へとゆっくり歩いて行ったことなどを。
042005 わがたましいよ。なぜ、おまえはうなだれているのか。私の前で思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。御顔の救いを。
042006 私の神よ。私のたましいは私の前でうなだれています。それゆえ、ヨルダンとヘルモンの地から、またミツァルの山から私はあなたを思い起こします。
042007 あなたの大滝のとどろきに、淵が淵を呼び起こし、あなたの波、あなたの大波は、みな私の上を越えて行きました。
042008 昼には、【主】が恵みを施し、夜には、その歌が私とともにあります。私のいのち、神への、祈りが。
042009 私は、わが巌の神に申し上げます。「なぜ、あなたは私をお忘れになったのですか。なぜ私は敵のしいたげに、嘆いて歩くのですか。」
042010 私に敵対する者どもは、私の骨々が打ち砕かれるほど、私をそしり、一日中、「おまえの神はどこにいるのか」と私に言っています。
042011 わがたましいよ。なぜ、おまえはうなだれているのか。なぜ、私の前で思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。私の顔の救い、私の神を。

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