詩篇

034001 私はあらゆる時に【主】をほめたたえる。私の口には、いつも、主への賛美がある。
034002 私のたましいは【主】を誇る。貧しい者はそれを聞いて喜ぶ。
034003 私とともに【主】をほめよ。共に、御名をあがめよう。
034004 私が【主】を求めると、主は答えてくださった。私をすべての恐怖から救い出してくださった。
034005 彼らが主を仰ぎ見ると、彼らは輝いた。「彼らの顔をはずかしめないでください。」
034006 この悩む者が呼ばわったとき、【主】は聞かれた。こうして、主はすべての苦しみから彼を救われた。
034007 【主】の使いは主を恐れる者の回りに陣を張り、彼らを助け出される。
034008 【主】のすばらしさを味わい、これを見つめよ。幸いなことよ。彼に身を避ける者は。
034009 【主】を恐れよ。その聖徒たちよ。彼を恐れる者には乏しいことはないからだ。
034010 若い獅子も乏しくなって飢える。しかし、【主】を尋ね求める者は、良いものに何一つ欠けることはない。
034011 来なさい。子たちよ。私に聞きなさい。【主】を恐れることを教えよう。
034012 いのちを喜びとし、しあわせを見ようと、日数の多いのを愛する人は、だれか。
034013 あなたの舌に悪口を言わせず、くちびるに欺きを語らせるな。
034014 悪を離れ、善を行え。平和を求め、それを追い求めよ。
034015 【主】の目は正しい者に向き、その耳は彼らの叫びに傾けられる。
034016 【主】の御顔は悪をなす者からそむけられ、彼らの記憶を地から消される。
034017 彼らが叫ぶと、【主】は聞いてくださる。そして、彼らをそのすべての苦しみから救い出される。
034018 【主】は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、霊の砕かれた者を救われる。
034019 正しい者の悩みは多い。しかし、【主】はそのすべてから彼を救い出される。
034020 主は、彼の骨をことごとく守り、その一つさえ、砕かれることはない。
034021 悪は悪者を殺し、正しい者を憎む者は罪に定められる。
034022 【主】はそのしもべのたましいを贖い出される。主に身を避ける者は、だれも罪に定められない。
035001 【主】よ。私と争う者と争い、私と戦う者と戦ってください。
035002 盾と大盾とを手に取って、私を助けに、立ち上がってください。
035003 槍を抜き、私に追い迫る者を封じてください。私のたましいに言ってください。「わたしがあなたの救いだ」と。
035004 私のいのちを求める者どもが恥を見、卑しめられますように。私のわざわいを図る者が退き、はずかしめを受けますように。
035005 彼らを風の前のもみがらのようにし、【主】の使いに押しのけさせてください。
035006 彼らの道をやみとし、また、すべるようにし、【主】の使いに彼らを追わせてください。
035007 まことに、彼らはゆえもなく、私にひそかに網を張り、ゆえもなく、私のたましいを陥れようと、穴を掘りました。
035008 思わぬときに、滅びが彼を襲いますように。ひそかに張ったおのれの網が彼を捕らえ、滅びの中に彼が落ち込みますように。
035009 こうして私のたましいは、【主】にあって喜び、御救いの中にあって楽しむことでしょう。
035010 私のすべての骨は言いましょう。「【主】よ。だれか、あなたのような方があるでしょうか。悩む者を、彼よりも強い者から救い出す方。そうです。悩む者、貧しい者を、奪い取る者から。」
035011 暴虐な証人どもが立ち私の知らないことを私に問う。
035012 彼らは善にかえて悪を報い、私のたましいは見捨てられる。
035013 しかし、私は──、彼らの病のとき、私の着物は荒布だった。私は断食してたましいを悩ませ、私の祈りは私の胸を行き来していた。
035014 私の友、私の兄弟にするように、私は歩き回り、母の喪に服するように、私はうなだれて泣き悲しんだ。
035015 だが、彼らは私がつまずくと喜び、相つどい、私の知らない攻撃者どもが、共に私を目ざして集まり、休みなく私を中傷した。
035016 私の回りの、あざけり、ののしる者どもは私に向かって歯ぎしりした。
035017 わが主よ。いつまでながめておられるのですか。どうか私のたましいを彼らの略奪から、私のただ一つのものを若い獅子から、奪い返してください。
035018 私は大きな会衆の中で、あなたに感謝し、強い人々の間で、あなたを賛美します。
035019 偽り者の、私の敵を、私のことで喜ばせないでください。ゆえもなく私を憎む人々が目くばせしないようにしてください。
035020 彼らは平和を語らず、地の平穏な人々に、欺きごとをたくらむからです。
035021 彼らは私に向かって、大きく口を開き、「あはは、あはは。この目で見たぞ」と言います。
035022 【主】よ。あなたはそれをご覧になったのです。黙っていないでください。わが主よ。私から遠く離れないでください。
035023 奮い立ってください。目をさましてください。私のさばきのために。わが神、わが主よ。私の訴えのために。
035024 あなたの義にしたがって、私を弁護してください。わが神、【主】よ。彼らを私のことで喜ばせないでください。
035025 彼らに心のうちで言わせないでください。「あはは。われわれの望みどおりだ」と。また、言わせないでください。「われわれは彼を、のみこんだ」と。
035026 私のわざわいを楽しんでいる者らは、みな恥を見、はずかしめを受けますように。私に向かって高ぶる者は、恥と侮辱をこうむりますように。
035027 私の義を喜びとする者は、喜びの声をあげ、楽しむようにしてください。彼らにいつも言わせてください。「ご自分のしもべの繁栄を喜ばれる【主】は、大いなるかな」と。
035028 私の舌はあなたの義とあなたの誉れを日夜、口ずさむことでしょう。
036001 罪は悪者の心の中に語りかける。彼の目の前には、神に対する恐れがない。
036002 彼はおのれの目で自分にへつらっている。おのれの咎を見つけ出し、それを憎むことで。
036003 彼の口のことばは、不法と欺きだ。彼は知恵を得ることも、善を行うこともやめてしまっている。
036004 彼は寝床で、不法を図り、よくない道に堅く立っていて、悪を捨てようとしない。
036005 【主】よ。あなたの恵みは天にあり、あなたの真実は雲にまで及びます。
036006 あなたの義は高くそびえる山のようで、あなたのさばきは深い海のようです。あなたは人や獣を栄えさせてくださいます。【主】よ。
036007 神よ。あなたの恵みは、なんと尊いことでしょう。人の子らは御翼の陰に身を避けます。
036008 彼らはあなたの家の豊かさを心ゆくまで飲むでしょう。あなたの楽しみの流れを、あなたは彼らに飲ませなさいます。
036009 いのちの泉はあなたにあり、私たちは、あなたの光のうちに光を見るからです。
036010 注いでください。あなたの恵みを、あなたを知る者に。あなたの義を、心の直ぐな人に。
036011 高ぶりの足が私に追いつかず、悪者の手が私を追いやらないようにしてください。
036012 そこでは、不法を行う者は倒れ、押し倒されて立ち上がれません。

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