001001 幸いなことよ。悪者のはかりごとに歩まず、罪人の道に立たず、あざける者の座に着かなかった、その人。
001002 まことに、その人は【主】のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。
001003 その人は、水路のそばに植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は、何をしても栄える。
001004 悪者は、それとは違い、まさしく、風が吹き飛ばすもみがらのようだ。
001005 それゆえ、悪者は、さばきの中に立ちおおせず、罪人は、正しい者のつどいに立てない。
001006 まことに、【主】は、正しい者の道を知っておられる。しかし、悪者の道は滅びうせる。
002001 なぜ国々は騒ぎ立ち、国民はむなしくつぶやくのか。
002002 地の王たちは立ち構え、治める者たちは相ともに集まり、【主】と、主に油をそそがれた者とに逆らう。
002003 「さあ、彼らのかせを打ち砕き、彼らの綱を、解き捨てよう。」
002004 天の御座に着いている方は笑い、主はその者どもをあざけられる。
002005 ここに主は、怒りをもって彼らに告げ、燃える怒りで彼らを恐れおののかせる。
002006 「しかし、わたしは、わたしの王を立てた。わたしの聖なる山、シオンに。」
002007 「わたしは【主】の定めについて語ろう。主はわたしに言われた。『あなたは、わたしの子。きょう、わたしがあなたを生んだ。
002008 わたしに求めよ。わたしは国々をあなたへのゆずりとして与え、地をその果て果てまで、あなたの所有として与える。
002009 あなたは鉄の杖で彼らを打ち砕き、焼き物の器のように粉々にする。』」
002010 それゆえ、今、王たちよ、悟れ。地のさばきづかさたちよ、慎め。
002011 恐れつつ【主】に仕えよ。おののきつつ喜べ。
002012 御子に口づけせよ。主が怒り、おまえたちが道で滅びないために。怒りは、いまにも燃えようとしている。幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は。
003001 【主】よ。なんと私の敵がふえてきたことでしょう。私に立ち向かう者が多くいます。
003002 多くの者が私のたましいのことを言っています。「彼に神の救いはない」と。 セラ
003003 しかし、【主】よ。あなたは私の回りを囲む盾、私の栄光、そして私のかしらを高く上げてくださる方です。
003004 私は声をあげて、【主】に呼ばわる。すると、聖なる山から私に答えてくださる。 セラ
003005 私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。【主】がささえてくださるから。
003006 私を取り囲んでいる幾万の民をも私は恐れない。
003007 【主】よ。立ち上がってください。私の神。私をお救いください。あなたは私のすべての敵の頬を打ち、悪者の歯を打ち砕いてくださいます。
003008 救いは【主】にあります。あなたの祝福があなたの民の上にありますように。 セラ