詩篇

139001 【主】よ。あなたは私を探り、私を知っておられます。
139002 あなたこそは私のすわるのも、立つのも知っておられ、私の思いを遠くから読み取られます。
139003 あなたは私の歩みと私の伏すのを見守り、私の道をことごとく知っておられます。
139004 ことばが私の舌にのぼる前に、なんと【主】よ、あなたはそれをことごとく知っておられます。
139005 あなたは前からうしろから私を取り囲み、御手を私の上に置かれました。
139006 そのような知識は私にとってあまりにも不思議、あまりにも高くて、及びもつきません。
139007 私はあなたの御霊から離れて、どこへ行けましょう。私はあなたの御前を離れて、どこへのがれましょう。
139008 たとい、私が天に上っても、そこにあなたはおられ、私がよみに床を設けても、そこにあなたはおられます。
139009 私が暁の翼をかって、海の果てに住んでも、
139010 そこでも、あなたの御手が私を導き、あなたの右の手が私を捕らえます。
139011 たとい私が「おお、やみよ。私をおおえ。私の回りの光よ。夜となれ」と言っても、
139012 あなたにとっては、やみも暗くなく夜は昼のように明るいのです。暗やみも光も同じことです。
139013 それはあなたが私の内臓を造り、母の胎のうちで私を組み立てられたからです。
139014 私は感謝します。あなたは私に、奇しいことをなさって恐ろしいほどです。私のたましいは、それをよく知っています。
139015 私がひそかに造られ、地の深い所で仕組まれたとき、私の骨組みはあなたに隠れてはいませんでした。
139016 あなたの目は胎児の私を見られ、あなたの書物にすべてが、書きしるされました。私のために作られた日々が、しかも、その一日もないうちに。
139017 神よ。あなたの御思いを知るのはなんとむずかしいことでしょう。その総計は、なんと多いことでしょう。
139018 それを数えようとしても、それは砂よりも数多いのです。私が目ざめるとき、私はなおも、あなたとともにいます。
139019 神よ。どうか悪者を殺してください。血を流す者どもよ。私から離れて行け。
139020 彼らはあなたに悪口を言い、あなたの敵は、みだりに御名を口にします。
139021 【主】よ。私は、あなたを憎む者たちを憎まないでしょうか。私は、あなたに立ち向かう者を忌みきらわないでしょうか。
139022 私は憎しみの限りを尽くして彼らを憎みます。彼らは私の敵となりました。
139023 神よ。私を探り、私の心を知ってください。私を調べ、私の思い煩いを知ってください。
139024 私のうちに傷のついた道があるか、ないかを見て、私をとこしえの道に導いてください。
140001 【主】よ。私をよこしまな人から助け出し、暴虐の者から、私を守ってください。
140002 彼らは心の中で悪をたくらみ、日ごとに戦いを仕掛けています。
140003 蛇のように、その舌を鋭くし、そのくちびるの下には、まむしの毒があります。セラ
140004 【主】よ。私を悪者の手から守り、暴虐の者から、私を守ってください。彼らは私の足を押し倒そうとたくらんでいます。
140005 高ぶる者は、私にわなと綱を仕掛け、道ばたに網を広げ、私に落とし穴を設けました。セラ
140006 私は【主】に申し上げます。「あなたは私の神。【主】よ。私の願いの声を聞いてください。
140007 私の主、神、わが救いの力よ。あなたは私が武器をとる日に、私の頭をおおわれました。
140008 【主】よ。悪者の願いをかなえさせないでください。そのたくらみを遂げさせないでください。彼らは高ぶっています。 セラ
140009 私を取り囲んでいる者の頭。これを彼のくちびるの害毒がおおいますように。
140010 燃えている炭火が彼らの上にふりかかりますように。彼らが火の中に、また、深い淵に落とされ、彼らが立ち上がれないようにしてください。
140011 そしる者が地上で栄えないように。わざわいが暴虐の者を急いで捕らえるようにしてください。」
140012 私は知っています。【主】は悩む者の訴えを支持し、貧しい者に、さばきを行われることを。
140013 まことに、正しい者はあなたの御名に感謝し、直ぐな人はあなたの御前に住むでしょう。
141001 【主】よ。私はあなたを呼び求めます。私のところに急いでください。私があなたに呼ばわるとき、私の声を聞いてください。
141002 私の祈りが、御前への香として、私が手を上げることが、夕べのささげ物として立ち上りますように。
141003 【主】よ。私の口に見張りを置き、私のくちびるの戸を守ってください。
141004 私の心を悪いことに向けさせず、不法を行う者どもとともに、悪い行いに携わらないようにしてください。私が彼らのうまい物を食べないようにしてください。
141005 正しい者が愛情をもって私を打ち、私を責めますように。それは頭にそそがれる油です。私の頭がそれを拒まないようにしてください。彼らが悪行を重ねても、なおも私は祈ります。
141006 彼らのさばきづかさらが岩のかたわらに投げ落とされたとき、彼らは私のいかにも喜ばしいことばを聞くことでしょう。
141007 人が地を掘り起こして砕くときのように、私たちの骨はよみの入口にまき散らされました。
141008 私の主、神よ。まことに、私の目はあなたに向いています。私はあなたに身を避けます。私を放り出さないでください。
141009 どうか、彼らが私に仕掛けたわなから、不法を行う者の落とし穴から、私を守ってください。
141010 私が通り過ぎるそのときに、悪者はおのれ自身の網に落ち込みますように。

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