詩篇

142001 私は【主】に向かい、声をあげて叫びます。声をあげ、【主】にあわれみを請います。
142002 私は御前に自分の嘆きを注ぎ出し、私の苦しみを御前に言い表します。
142003 私の霊が私のうちで衰え果てたとき、あなたこそ、私の道を知っておられる方です。私が歩く、その道に、彼らは、私に、わなを仕掛けているのです。
142004 私の右のほうに目を注いで、見てください。私を顧みる者もなく、私の逃げる所もなくなり、私のたましいに気を配る者もいません。
142005 【主】よ。私はあなたに叫んで、言いました。「あなたは私の避け所、生ける者の地で、私の分の土地です。
142006 私の叫びに耳を留めてください。私はひどく、おとしめられていますから。どうか、私を迫害する者から救い出してください。彼らは私よりも強いのです。
142007 私のたましいを、牢獄から連れ出し、私があなたの御名に感謝するようにしてください。正しい者たちが私の回りに集まることでしょう。あなたが私に良くしてくださるからです。」
143001 【主】よ。私の祈りを聞き、私の願いに耳を傾けてください。あなたの真実と義によって、私に答えてください。
143002 あなたのしもべをさばきにかけないでください。生ける者はだれひとり、あなたの前に義と認められないからです。
143003 敵は私のたましいを追いつめ、私のいのちを地に打ち砕き、長く死んでいる者のように、私を暗い所に住まわせたからです。
143004 それゆえ、私の霊は私のうちで衰え果て、私の心は私のうちでこわばりました。
143005 私は昔の日々を思い出し、あなたのなさったすべてのことに思いを巡らし、あなたの御手のわざを静かに考えています。
143006 あなたに向かって、私は手を差し伸べ、私のたましいは、かわききった地のように、あなたを慕います。 セラ
143007 【主】よ。早く私に答えてください。私の霊は滅びてしまいます。どうか、御顔を私に隠さないでください。私が穴に下る者と等しくならないため。
143008 朝にあなたの恵みを聞かせてください。私はあなたに信頼していますから。私に行くべき道を知らせてください。私のたましいはあなたを仰いでいますから。
143009 【主】よ。私を敵から救い出してください。私はあなたの中に、身を隠します。
143010 あなたのみこころを行うことを教えてください。あなたこそ私の神であられますから。あなたのいつくしみ深い霊が、平らな地に私を導いてくださるように。
143011 【主】よ。あなたの御名のゆえに、私を生かし、あなたの義によって、私のたましいを苦しみから連れ出してください。
143012 あなたの恵みによって、私の敵を滅ぼし、私のたましいに敵対するすべての者を消し去ってください。私はあなたのしもべですから。
144001 ほむべきかな。わが岩である【主】。主は、戦いのために私の手を、いくさのために私の指を、鍛えられる。
144002 主は私の恵み、私のとりで。私のやぐら、私を救う方。私の盾、私の身の避け所。私の民を私に服させる方。
144003 【主】よ。人とは何者なのでしょう。あなたがこれを知っておられるとは。人の子とは何者なのでしょう。あなたがこれを顧みられるとは。
144004 人はただ息に似て、その日々は過ぎ去る影のようです。
144005 【主】よ。あなたの天を押し曲げて降りて来てください。山々に触れて、煙を出させてください。
144006 いなずまを放って、彼らを散らし、あなたの矢を放って、彼らをかき乱してください。
144007 いと高き所からあなたの御手を伸べ、大水から、また外国人の手から、私を解き放し、救い出してください。
144008 彼らの口はうそを言い、その右の手は偽りの右の手です。
144009 神よ。あなたに、私は新しい歌を歌い、十弦の琴をもってあなたに、ほめ歌を歌います。
144010 神は王たちに救いを与え、神のしもべダビデを、悪の剣から解き放されます。
144011 私を、外国人の手から解き放し、救い出してください。彼らの口はうそを言い、その右の手は偽りの右の手です。
144012 私たちの息子らが、若いときに、よく育った若木のようになりますように。私たちの娘らが、宮殿の建物にふさわしく刻まれた隅の柱のようになりますように。
144013 私たちの倉は満ち、あらゆる産物を備えますように。私たちの羊の群れは、私たちの野原で、幾千幾万となりますように。
144014 私たちの牛が子牛を産み、死ぬこともなく、出て行くこともなく、また、哀れな叫び声が私たちの町にありませんように。
144015 幸いなことよ。このようになる民は。幸いなことよ。主をおのれの神とするその民は。

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