2201 そこで、ダビデは言った。「これこそ、神である【主】の宮だ。これこそ、イスラエルの全焼のいけにえの祭壇だ。」
2202 そして、ダビデは命じて、イスラエルの地にいる在留異国人を召集し、神の宮を建てるため石材を切り出す石切り工を任命した。
2203 ダビデは、門のとびらの釘および留め金用の鉄をたくさん用意し、青銅も、量りきれないほどおびただしく用意した。
2204 また、杉の木も数えきれないほど用意した。シドン人とツロ人がダビデのもとに杉の木をおびただしく運んで来たからである。
2205 ダビデは言った。「わが子ソロモンは、まだ若く力もない。【主】のために建てる宮は、全地の名となり栄えとなるように大いなるものとしなければならない。それで私は、そのために用意をしておく。」こうして、ダビデは彼が死ぬ前に多くの用意をしておいた。
2206 彼はその子ソロモンを呼び、イスラエルの神、【主】のために宮を建てるように彼に命じた。
2207 ダビデはソロモンに言った。「わが子よ。私は、わが神、【主】の御名のために宮を建てようとする志を持ち続けてきた。
2208 ある時、私に次のような【主】のことばがあった。『あなたは多くの血を流し、大きな戦いをしてきた。あなたはわたしの名のために家を建ててはならない。あなたは、わたしの前に多くの血を地に流してきたからである。
2209 見よ。あなたにひとりの子が生まれる。彼は穏やかな人になり、わたしは、彼に安息を与えて、回りのすべての敵に煩わされないようにする。彼の名がソロモンと呼ばれるのはそのためである。彼の世に、わたしはイスラエルに平和と平穏を与えよう。
2210 彼がわたしの名のために家を建てる。彼はわたしにとって子となり、わたしは彼にとって父となる。わたしはイスラエルの上に彼の王座をとこしえまでも堅く立てる。』
2211 そこで今、わが子よ、【主】があなたとともにおられ、主があなたについて語られたとおり、あなたが、あなたの神、【主】の宮をりっぱに建て上げることができるように。
2212 ただ、【主】があなたに思慮と分別を与えて、あなたをイスラエルの上に任命し、あなたの神、【主】の律法を守らせてくださるように。
2213 【主】がイスラエルについてモーセに命じられたおきてと定めをあなたが守り行うなら、あなたは栄える。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。
2214 見なさい。私は困難な中にも【主】の家のために、金十万タラント、銀百万タラントを用意した。また、青銅と鉄はあまりに多くて量りきれない。それに、木材と石材も用意した。あなたが、これらにもっと加えてほしい。
2215 あなたのもとには、石を切り出す者、石や木に細工する者、各種の仕事に熟練した者など、多くの仕事をする者がいて、
2216 金、銀、青銅、鉄を扱うが、その人数は数えきれない。立ち上がって、行いなさい。【主】があなたとともにおられるように。」
2217 そして、ダビデはイスラエルのすべてのつかさたちに、その子ソロモンを助けるよう命じた。
2218 「あなたがたの神、【主】は、あなたがたとともにおられ、周囲の者から守ってあなたがたに安息を与えられたではありませんか。主はこの地の住民を私の手に渡され、この地は【主】の前とその民の前に服したからです。
2219 そこで今、あなたがたは心を尽くし、精神を尽くして、あなたがたの神、【主】に求めなさい。立ち上がって、神である【主】の聖所を建て上げ、【主】の御名のために建てられた宮に、【主】の契約の箱と神の聖なる器具を運び入れなさい。」
2301 ダビデは老年を迎え、長寿を全うして、その子ソロモンをイスラエルの王とした。
2302 ついで、彼はイスラエルのすべてのつかさ、祭司、レビ人を集めた。
2303 レビ人のうち、三十歳以上の者を数えたところ、ひとりずつ人数を調べた合計は三万八千であった。
2304 「そのうち、【主】の宮の仕事を指揮する者は二万四千、つかさとさばきつかさは六千、
2305 そして、四千人は門衛となり、四千人は私が賛美するために作った楽器を手にして、【主】を賛美する者となりなさい。」
2306 そして、ダビデは彼らを組に分けた。レビ族を、ゲルション、ケハテ、メラリに分け、
2307 ゲルション人をラダンとシムイに分けた。
2308 ラダンの子は、そのかしらエヒエルと、ゼタム、ヨエルの三人。
2309 シムイの子は、シェロミテ、ハジエル、ハランの三人。これらはラダンの一族のかしらであった。
2310 シムイの子は、ヤハテ、ジザ、エウシュ、ベリア。これらの四人はシムイの子であった。
2311 ヤハテはそのかしら、ジザはその次であった。エウシュとベリアは子どもを多く持たなかった。そこで父の家にいて、同じ役についた。
2312 ケハテの子は、アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエルの四人。
2313 アムラムの子は、アロンとモーセ。アロンは、至聖所を聖別するために取り分けられた。それは、彼とその子らが、とこしえまでも【主】の前に香をたき、主に仕え、主の御名によって、とこしえまでも祝福するためである。
2314 神の人モーセの子孫は、レビ部族の者として名を呼ばれた。
2315 モーセの子は、ゲルショムとエリエゼル。
2316 ゲルショムの子は、かしらがシェブエル。
2317 エリエゼルの子は、かしらがレハブヤで、エリエゼルにはほかに男の子がなかった。レハブヤの子は非常に多かった。
2318 イツハルの子は、かしらがシェロミテ。
2319 ヘブロンの子は、かしらがエリヤ、 二はアマルヤ、 三はヤハジエル、 四はエカムアム。
2320 ウジエルの子は、かしらがミカ、 二はイシヤ。
2321 メラリの子は、マフリとムシ。マフリの子はエルアザルとキシュ。
2322 エルアザルは死に、彼には息子がなく、娘だけであったので、彼らのいとこであるキシュの子らが彼らをめとった。
2323 ムシの子は、マフリ、エデル、エレモテの三人。
2324 これは、それぞれ父祖の家に属するレビ族で二十歳以上になり、【主】の宮の奉仕の仕事をした者であり、ひとりひとり、その名が数えられ登録された一族のかしらたちであった。
2325 ダビデがこう言ったからである。「イスラエルの神、【主】は、御民に安息を与え、とこしえまでもエルサレムに住まわれる。
2326 レビ人も、幕屋を運んだり、奉仕に用いるすべての器具を運んだりする必要はない。」
2327 これらは、ダビデの最後のことばに従って数えられた二十歳以上のレビ族の数である。
2328 彼らの役目は、アロンの子らを助け、庭のこと、脇部屋のこと、きよめて聖なるものとすることに関する【主】の宮の奉仕をし、神の宮で奉仕をすることである。
2329 並べ供えるパン、穀物のささげ物である小麦粉、種を入れないせんべい、平なべ、混ぜ合わせたもの、また、各種の量や大きさを計ること。
2330 立って朝ごとに【主】をほめたたえ、賛美し、夕べにも同じようにすること。
2331 安息日、新月の祭りおよび例祭の時に、定められた数にしたがって絶やさずに【主】の前にささげる【主】へのすべての全焼のいけにえのこと。
2332 彼らは、会見の天幕の任務、聖所の任務、および、【主】の宮で奉仕をする彼らの同族アロンの子らの任務を果たさなければならない。
2401 アロンの子らの組分け。アロンの子らは、ナダブ、アビフ、エルアザル、イタマル。
2402 ナダブとアビフはその父に先立って死に、彼らには子どもがなかったので、エルアザルとイタマルが祭司の務めについた。
2403 ダビデは、エルアザルの子孫のひとりツァドク、およびイタマルの子孫のひとりアヒメレクと協力して、彼らをそれぞれの奉仕に任命し、それぞれの組に分けた。
2404 エルアザルの子孫のほうが、イタマルの子孫よりも一族のかしらが多かったので、エルアザルの子孫は、父祖の家のかしらごとに十六組に、イタマルの子孫は、父祖の家ごとに八組に分けられた。
2405 彼らはくじを引いて互いにそれぞれの組に分かれた。聖所の組のつかさたち、神の組のつかさたちは、エルアザルの子孫の中にも、イタマルの子孫の中にもいたからである。
2406 レビ人の出の書記、ネタヌエルの子シェマヤが、王とつかさたち、および祭司ツァドクとエブヤタルの子アヒメレク、それに祭司とレビ人の一族のかしらたちの前で、それらを書きしるした。エルアザルの父祖の家を一つ一つ、イタマルのを一つ一つ。
2407 一のくじは、エホヤリブに当たった。 二はエダヤに、
2408 三はハリムに、 四はセオリムに、
2409 五はマルキヤに、 六はミヤミンに、
2410 七はコツに、 八はアビヤに、
2411 九はヨシュアに、 十はシェカヌヤに、
2412 十一はエルヤシブに、 十二はヤキムに、
2413 十三はフパに、 十四はエシェブアブに、
2414 十五はビルガに、 十六はイメルに、
2415 十七はヘジルに、 十八はピツェツに、
2416 十九はペタフヤに、 二十はエヘズケルに、
2417 二十一はヤキンに、 二十二はガムルに、
2418 二十三はデラヤに、 二十四はマアズヤに当たった。
2419 これは【主】の宮に入る彼らの奉仕のために登録された者たちで、彼らの先祖アロンがイスラエルの神、【主】の彼に命じられたところによって、定めたとおりである。
2420 残りのレビ族については、アムラムの子孫ではシュバエル。シュバエルの子ではエフデヤ。
2421 レハブヤについて、レハブヤの子では、そのかしらイシヤ。
2422 イツハル人では、シェロミテ。シェロミテの子ではヤハテ。
2423 ヘブロンの子は、そのかしらがエリヤ、 二はアマルヤ、 三はヤハジエル、 四はエカムアム。
2424 ウジエルの子孫はミカ。ミカの子ではシャミル。
2425 ミカの兄弟はイシヤ。イシヤの子ではゼカリヤ。
2426 メラリの子はマフリとムシ。彼の子ヤアジヤの子孫、
2427 すなわち、メラリの子孫で、彼の子ヤアジヤから出た者は、ショハム、ザクル、イブリ。
2428 マフリからは、エルアザル。彼には子どもがなかった。
2429 キシュからは、キシュの子孫のエラフメエル。
2430 ムシの子孫は、マフリ、エデル、エリモテ。これが、それぞれその父祖の家に属するレビの子孫である。
2431 彼らもまた、彼らの同族であるアロンの子らと全く同じように、ダビデ王とツァドクとアヒメレク、および祭司とレビ人の一族のかしらたちの前で、くじを引いた。一族では、かしらもその弟と全く同じであった。