ヨシュア記

1901 二番目のくじは、シメオン、すなわちシメオン部族の諸氏族に当たった。彼らの相続地は、ユダ族の相続地の中にあった。
1902 彼らの相続地は、ベエル・シェバ、シェバ、モラダ、
1903 ハツァル・シュアル、バラ、エツェム、
1904 エルトラデ、ベトル、ホルマ、
1905 ツィケラグ、ベテ・マルカボテ、ハツァル・スサ、
1906 ベテ・レバオテ、シャルヘンで、十三の町と、それらに属する村々。
1907 アイン、リモン、エテル、アシャン。四つの町と、それらに属する村々、
1908 および、これらの町々の周囲にあって、バアラテ・ベエル、南のラマまでのすべての村々であった。これがシメオン部族の諸氏族の相続地であった。
1909 シメオン族の相続地は、ユダ族の割り当て地から取られた。それは、ユダ族の割り当て地が彼らには広すぎたので、シメオン族は彼らの相続地の中に割り当て地を持ったのである。
1910 三番目のくじは、ゼブルン族の諸氏族のために引かれた。彼らの相続地となる地域はサリデに及び、
1911 その境界線は、西のほう、マルアラに上り、ダベシェテに達し、ヨクネアムの東にある川に達した。
1912 また、サリデのほう、東のほう日の上る方に戻り、キスロテ・タボルの地境に至り、ダベラテに出て、ヤフィアに上る。
1913 そこから東のほう、ガテ・ヘフェルとエテ・カツィンに進み、ネアのほうに折れてリモンに出る。
1914 その境界線は、そこを北のほう、ハナトンに回り、その終わりはエフタ・エルの谷であった。
1915 そしてカタテ、ナハラル、シムロン、イデアラ、ベツレヘムなど十二の町と、それらに属する村々であった。
1916 これは、ゼブルン族の諸氏族の相続地で、その町々と、それらに属する村々であった。
1917 四番目のくじは、イッサカル、すなわちイッサカル族の諸氏族に当たった。
1918 彼らの地域は、イズレエル、ケスロテ、シュネム、
1919 ハファライム、シオン、アナハラテ、
1920 ラビテ、キシュヨン、エベツ、
1921 レメテ、エン・ガニム、エン・ハダ、ベテ・パツェツ。
1922 その境界線は、タボルに達し、それからシャハツィマと、ベテ・シェメシュに向かい、その境界線の終わりはヨルダン川であった。十六の町と、それらに属する村々であった。
1923 これが、イッサカル部族の諸氏族の相続地で、その町々と、それらに属する村々であった。
1924 五番目のくじは、アシェル部族の諸氏族に当たった。
1925 彼らの地域は、ヘルカテ、ハリ、ベテン、アクシャフ、
1926 アラメレク、アムアデ、ミシュアルで、西のほう、カルメルとシホル・リブナテに達する。
1927 また、日の上る方、ベテ・ダゴンに戻り、ゼブルンに達し、北のほう、エフタ・エルの谷、ベテ・ハエメク、ネイエルを経て、左のほう、カブルに出て、
1928 エブロン、レホブ、ハモン、カナを経て、大シドンに至る。
1929 その境界線は、ラマのほうに戻り、城壁のある町ツロに至る。またその境界線は、ホサのほうに戻り、その終わりは海であった。それに、マハレブ、アクジブ、
1930 アコ、アフェク、レホブなど、二十二の町と、それらに属する村々であった。
1931 これがアシェル部族の諸氏族の相続地で、その町々と、それらに属する村々であった。
1932 六番目のくじは、ナフタリ人、すなわちナフタリ族の諸氏族に当たった。
1933 彼らの地域は、ヘレフとツァアナニムの樫の木のところから、アダミ・ハネケブ、ヤブネエルを経てラクムまでで、終わりはヨルダン川であった。
1934 その境界線は、西のほう、アズノテ・タボルに戻り、そこからフコクに出る。南はゼブルンに達し、西はアシェルに達し、日の上る方はヨルダン川に達する。
1935 その城壁のある町々は、ツィディム、ツェル、ハマテ、ラカテ、キネレテ、
1936 アダマ、ラマ、ハツォル、
1937 ケデシュ、エデレイ、エン・ハツォル、
1938 イルオン、ミグダル・エル、ホレム、ベテ・アナテ、ベテ・シェメシュなど十九の町と、それらに属する村々であった。
1939 これが、ナフタリ部族の諸氏族の相続地で、その町々と、それらに属する村々であった。
1940 七番目のくじは、ダン部族の諸氏族に当たった。
1941 彼らの相続地となる地域は、ツォルア、エシュタオル、イル・シェメシュ、
1942 シャアラビン、アヤロン、イテラ、
1943 エロン、ティムナ、エクロン、
1944 エルテケ、ギベトン、バアラテ、
1945 エフデ、ベネ・ベラク、ガテ・リモン、
1946 メ・ハヤルコン、ラコン、およびヤフォの近くの地境であった。
1947 ダン族の地域は、さらに広げられた。ダン族は上って行き、レシェムと戦って、これを取り、剣の刃で打ち、これを占領して、そこに住み、彼らの先祖ダンの名にちなんで、レシェムをダンと呼んだ。
1948 これがダン部族の諸氏族の相続地で、その町々と、それらに属する村々であった。
1949 この地について地域ごとに、相続地の割り当てを終えたとき、イスラエル人は、彼らの間に一つの相続地をヌンの子ヨシュアに与えた。
1950 彼らは【主】の命令により、ヨシュアが求めた町、すなわちエフライムの山地にあるティムナテ・セラフを彼に与えた。彼はその町を建てて、そこに住んだ。
1951 これらは、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、およびイスラエル人の部族の一族のかしらたちが、シロにおいて会見の天幕の入口、【主】の前で、くじによって割り当てた相続地であった。こうして彼らは、この地の割り当てを終わった。
2001 【主】はヨシュアに告げて仰せられた。
2002 「イスラエル人に告げて言え。わたしがモーセを通してあなたがたに告げておいた、のがれの町をあなたがたのために定め、
2003 あやまって、知らずに人を殺した殺人者が、そこに逃げ込むことのできるようにしなさい。その町々は、あなたがたが血の復讐をする者からのがれる場所となる。
2004 人が、これらの町の一つに逃げ込む場合、その者は、その町の門の入口に立ち、その町の長老たちに聞こえるように、そのわけを述べなさい。彼らは、自分たちの町に彼を受け入れ、彼に一つの場所を与え、彼は、彼らとともに住む。
2005 たとい、血の復讐をする者がその者を追って来ても、殺人者をその手に渡してはならない。彼は知らずに隣人を打ち殺したのであって、以前からその人を憎んでいたのではないからである。
2006 その者は会衆の前に立ってさばきを受けるまで、あるいは、その時の大祭司が死ぬまで、その町に住まなければならない。それから後、殺人者は、自分の町、自分の家、自分が逃げて来たその町に帰って行くことができる。」
2007 それで彼らは、ナフタリの山地にあるガリラヤのケデシュと、エフライムの山地にあるシェケムと、ユダの山地にあるキルヤテ・アルバ、すなわちヘブロンとを聖別した。
2008 エリコのあたりのヨルダン川の向こう側、東のほうでは、ルベン部族から、高地の荒野にあるベツェルを、ガド部族から、ギルアデのラモテを、マナセ部族から、バシャンのゴランをこれに当てた。
2009 これらは、すべてのイスラエル人、および、彼らの間の在留異国人のために設けられた町々で、すべて、あやまって人を殺した者が、そこに逃げ込むためである。会衆の前に立たないうちに、血の復讐をする者の手によって死ぬことがないためである。
2101 そのとき、レビ人の一族のかしらたちは、祭司エルアザルとヌンの子ヨシュアとイスラエル人の部族の一族のかしらたちのところに来て、
2102 カナンの地のシロで、彼らに告げて言った。「【主】は、私たちに住むべき町々と、家畜のための放牧地とを与えるよう、モーセを通して命じられました。」
2103 それで、イスラエル人は、【主】の命令で、彼らの相続地から、次の町々とその放牧地とをレビ人に与えた。
2104 ケハテ諸氏族のために、くじが引かれたとき、ユダ部族、シメオン部族、ベニヤミン部族のうちから、くじによって、十三の町がレビ人の祭司アロンの子孫のものとなった。
2105 エフライム部族、ダン部族、マナセの半部族から、十の町がくじによって残りのケハテ族のものに、
2106 イッサカル部族の諸氏族、アシェル部族、ナフタリ部族、バシャンのマナセの半部族から、十三の町がくじによってゲルション族のものに、
2107 ルベン部族、ガド部族、ゼブルン部族から、十二の町がメラリ族の諸氏族のものになった。
2108 イスラエル人は、【主】がモーセを通して命じたとおりに、これらの町とその放牧地を、くじによってレビ人に与えるとき、
2109 ユダ部族、シメオン部族から、次に名をあげる町を与えた。
2110 これらは、レビ人に属するケハテ諸氏族の一つ、アロンの子孫のものとなった。──最初に彼らにくじが当たったからである──
2111 彼らには、ユダの山地にあるキルヤテ・アルバ──アルバはアナクの父──、すなわちヘブロンとその周囲の放牧地を与えた。
2112 しかし、この町の畑とその村々は、エフネの子カレブに、その所有地として与えられた。
2113 祭司アロンの子孫には、殺人者ののがれの町ヘブロンとその放牧地、それにリブナとその放牧地、
2114 ヤティルとその放牧地、エシュテモアとその放牧地、
2115 ホロンとその放牧地、デビルとその放牧地、
2116 アインとその放牧地、ユタとその放牧地、ベテ・シェメシュとその放牧地。すなわちこれら二つの部族から九つの町を与えた。
2117 またベニヤミン部族の中からも、ギブオンとその放牧地、ゲバとその放牧地、
2118 アナトテとその放牧地、アルモンとその放牧地、この四つの町を与えた。
2119 それでアロンの子孫である祭司たちの町の総数は、十三の町とその放牧地であった。
2120 ケハテ族のうち残りのレビ人であるケハテ諸氏族には、エフライム部族からくじによって次の町々が与えられた。
2121 彼らには、エフライムの山地にある殺人者ののがれの町シェケムとその放牧地、ゲゼルとその放牧地、
2122 キブツァイムとその放牧地、ベテ・ホロンとその放牧地、この四つの町。
2123 ダン部族から、エルテケとその放牧地、ギベトンとその放牧地、
2124 アヤロンとその放牧地、ガテ・リモンとその放牧地、この四つの町。
2125 マナセの半部族から、タナクとその放牧地、ガテ・リモンとその放牧地、この二つの町を与えた。
2126 残りのケハテ諸氏族には、全部で十の町とその放牧地が与えられた。
2127 レビ諸氏族の一つゲルション族には、マナセの半部族から、殺人者ののがれの町バシャンのゴランとその放牧地、ベエシュテラとその放牧地、この二つの町。
2128 イッサカル部族から、キシュヨンとその放牧地、ダベラテとその放牧地、
2129 ヤルムテとその放牧地、エン・ガニムとその放牧地、この四つの町。
2130 アシェル部族から、ミシュアルとその放牧地、アブドンとその放牧地、
2131 ヘルカテとその放牧地、レホブとその放牧地、この四つの町。
2132 ナフタリ部族から、殺人者ののがれの町、ガリラヤのケデシュとその放牧地、ハモテ・ドルとその放牧地、カルタンとその放牧地、この三つの町を与えた。
2133 それでゲルション人の諸氏族の町の総数は、十三の町と、その放牧地であった。
2134 レビ人の残りのメラリ諸氏族には、ゼブルン部族から、ヨクネアムとその放牧地、カルタとその放牧地、
2135 ディムナとその放牧地、ナハラルとその放牧地、この四つの町。
2136 ルベン部族から、ベツェルとその放牧地、ヤハツとその放牧地、
2137 ケデモテとその放牧地、メファアテとその放牧地、この四つの町。
2138 ガド部族から、殺人者ののがれの町ギルアデのラモテとその放牧地、マハナイムとその放牧地、
2139 ヘシュボンとその放牧地、ヤゼルとその放牧地、全部で四つの町。
2140 これらの町はみな、レビ諸氏族のうちの残りの諸氏族、メラリ族のもので、くじによって与えられた十二の町であった。
2141 イスラエル人の所有のうちで、レビ人の町は、全部で四十八の町と、その放牧地とであった。
2142 これらの町には、それぞれその周囲に放牧地があった。これらの町はみなそうなっていた。
2143 こうして【主】は、イスラエルの先祖たちに与えると誓った地をすべて、イスラエルに与えられたので、彼らはそれを占領して、そこに住んだ。
2144 【主】は、彼らの先祖たちに誓ったように、周囲の者から守って、彼らに安住を許された。すべての敵の中で、ひとりも彼らの前に立ちはだかる者はいなかった。【主】はすべての敵を彼らの手に渡された。
2145 【主】がイスラエルの家に約束されたすべての良いことは、一つもたがわず、みな実現した。

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