ヨシュア記

1301 ヨシュアは年を重ねて老人になった。【主】は彼に仰せられた。「あなたは年を重ね、老人になったが、まだ占領すべき地がたくさん残っている。
1302 その残っている地は次のとおりである。ペリシテ人の全地域、ゲシュル人の全土、
1303 エジプトの東のシホルから、北方のカナン人のものとみなされているエクロンの国境まで、ペリシテ人の五人の領主、ガザ人、アシュドデ人、アシュケロン人、ガテ人、エクロン人の地、それに南のアビム人の地、
1304 カナン人の全土、シドン人のメアラからエモリ人の国境のアフェクまでの地。
1305 また、ヘルモン山のふもとのバアル・ガドから、レボ・ハマテまでのゲバル人の地、およびレバノンの東側全部。
1306 レバノンからミスレフォテ・マイムまでの山地のすべての住民、すなわちシドン人の全部。わたしは彼らをイスラエル人の前から追い払おう。わたしが命じたとおりに、ただあなたはその地をイスラエルに相続地としてくじで分けよ。
1307 今、あなたはこの地を、九つの部族と、マナセの半部族とに、相続地として割り当てよ。」
1308 マナセの他の半部族とともにルベン人とガド人とは、ヨルダン川の向こう側、東のほうで、モーセが彼らに与えた相続地を取っていた。【主】のしもべモーセが彼らに与えたとおりである。
1309 アルノン川の縁にあるアロエルと、その谷の中にある町からディボンまでのメデバの全台地。
1310 ヘシュボンを治めていたエモリ人の王シホンの、アモン人の国境までのすべての町々。
1311 ギルアデと、ゲシュル人、ならびにマアカ人の領土、ヘルモン山の全部、サルカまでのバシャンの全部。
1312 アシュタロテとエデレイを治めていたバシャンのオグの全王国。オグはレファイムの生き残りであった。モーセはこれらを打って、追い払った。
1313 しかし、イスラエル人は、ゲシュル人とマアカ人とを追い払わなかったので、ゲシュルとマアカとは、イスラエルの中に住んだ。今日もそうである。
1314 ただレビの部族だけには、相続地が与えられなかった。主が約束されたとおり、イスラエルの神、【主】への火によるささげ物、それが彼らの相続地であった。
1315 モーセはルベン部族の諸氏族に相続地を与えた。
1316 彼らの地域は、アルノン川の縁にあるアロエルとその谷の中にある町から、メデバの全台地、
1317 ヘシュボンとその台地にあるすべての町々、ディボン、バモテ・バアルとベテ・バアル・メオン、
1318 ヤハツと、ケデモテと、メファアテと、
1319 キルヤタイムと、シブマ、谷の丘にあるツェレテ・ハシャハル、
1320 ベテ・ペオルと、ピスガの傾斜地と、ベテ・ハエシモテ、
1321 台地のすべての町々と、ヘシュボンを治めていたエモリ人の王シホンの王国の全部。モーセは、シホンと、ミデヤンの君主、エビ、レケム、ツル、フル、レバとを打った。これらは、その地に住んでいたシホンの首長たちであった。
1322 イスラエル人は、これらを殺したほか、ベオルの子、占い師のバラムをも剣で殺した。
1323 ルベン人の地域は、ヨルダン川とその地域であった。これはルベン族の諸氏族の相続地であり、その町々と村々であった。
1324 モーセはまた、ガド部族、ガド族の諸氏族にも相続地を与えた。
1325 彼らの地域は、ヤゼルと、ギルアデのすべての町々、アモン人の地の半分で、ラバに面するアロエルまでの地、
1326 ヘシュボンからラマテ・ハミツパとベトニムまで、マハナイムからデビルの国境まで。
1327 谷の中ではベテ・ハラムと、ベテ・ニムラと、スコテと、ツァフォン。ヘシュボンの王シホンの王国の残りの地、ヨルダン川とその地域でヨルダン川の向こう側、東のほうで、キネレテ湖の端までであった。
1328 これらは、ガド族の諸氏族の相続地であり、その町々と村々であった。
1329 モーセはまた、マナセの半部族にも、相続地を与えた。マナセの半部族の諸氏族のものである。
1330 彼らの地域は、マハナイムからバシャンの全部、バシャンの王オグの王国の全部、バシャンにあるハボテ・ヤイルの全部、その六十の町。
1331 またギルアデの半分、バシャンのオグの王国の町であるアシュタロテとエデレイ。これらは、マナセの子マキルの子孫、すなわち、マキル族の半分の諸氏族に与えられた。
1332 これらは、エリコのあたりのヨルダン川の向こう側、東のほうのモアブの草原で、モーセが割り当てた相続地である。
1333 レビ部族には、モーセは相続地を与えなかった。主が彼らに約束されたとおりにイスラエルの神、【主】が彼らの相続地である。
1401 イスラエル人がカナンの地で相続地の割り当てをした地は次のとおりである。その地を祭司エルアザルと、ヌンの子ヨシュアと、イスラエル人の部族の一族のかしらたちが、彼らに割り当て、
1402 【主】がモーセを通して命じたとおりに、九部族と半部族とにくじで相続地を割り当てた。
1403 モーセはすでに二部族と半部族とに、ヨルダン川の向こう側で相続地を与えており、またレビ人には、彼らの中で相続地を与えなかったからであり、
1404 ヨセフの子孫が、マナセとエフライムの二部族になっていたからである。彼らは、レビ族には、その住むための町々と彼らの所有になる家畜のための放牧地を除いては、その地で割り当て地を与えなかった。
1405 イスラエル人は、【主】がモーセに命じたとおりに行って、その地を割り当てた。
1406 ときに、ユダ族がギルガルでヨシュアのところに近づいて来た。そして、ケナズ人エフネの子カレブが、ヨシュアに言った。「【主】がカデシュ・バルネアで、私とあなたについて、神の人モーセに話されたことを、あなたはご存じのはずです。
1407 【主】のしもべモーセがこの地を偵察するために、私をカデシュ・バルネアから遣わしたとき、私は四十歳でした。そのとき、私は自分の心の中にあるとおりを彼に報告しました。
1408 私といっしょに上って行った私の身内の者たちは、民の心をくじいたのですが、私は私の神、【主】に従い通しました。
1409 そこでその日、モーセは誓って、『あなたの足が踏み行く地は、必ず永久に、あなたとあなたの子孫の相続地となる。あなたが、私の神、【主】に従い通したからである』と言いました。
1410 今、ご覧のとおり、【主】がこのことばをモーセに告げられた時からこのかた、イスラエルが荒野を歩いた四十五年間、【主】は約束されたとおりに、私を生きながらえさせてくださいました。今や私は、きょうでもう八十五歳になります。
1411 しかも、モーセが私を遣わした日のように、今も壮健です。私の今の力は、あの時の力と同様、戦争にも、また日常の出入りにも耐えるのです。
1412 どうか今、【主】があの日に約束されたこの山地を私に与えてください。あの日、あなたが聞いたように、そこにはアナク人がおり、城壁のある大きな町々があったのです。【主】が私とともにいてくだされば、【主】が約束されたように、私は彼らを追い払うことができましょう。」
1413 それでヨシュアは、エフネの子カレブを祝福し、彼にヘブロンを相続地として与えた。
1414 それで、ヘブロンは、ケナズ人エフネの子カレブの相続地となった。今日もそうである。それは、彼がイスラエルの神、【主】に従い通したからである。
1415 ヘブロンの名は、以前はキルヤテ・アルバであった。アルバというのは、アナク人の中の最も偉大な人物であった。そして、その地に戦争はやんだ。
1501 ユダ族の諸氏族が、くじで割り当てられた地は、エドムの国境に至り、その南端は、南のほうのツィンの荒野であった。
1502 その南の境界線は、塩の海の端、南に面する入江から、
1503 アクラビムの坂の南に出て、ツィンに進み、カデシュ・バルネアの南から上って、ヘツロンに進み、さらにアダルに上って、カルカに回り、
1504 アツモンに進んで、エジプト川に出て、その境界線の終わりは海である。これが、あなたがたの南の境界線である。
1505 東の境界線は、塩の海であって、ヨルダン川の川口までで、北側の境界線は、ヨルダン川の川口の湖の入江から始まり、
1506 境界線は、ベテ・ホグラに上り、ベテ・ハアラバの北に進み、境界線は、ルベンの子ボハンの石に上って行き、
1507 境界線はまた、アコルの谷からデビルに上り、川の南側のアドミムの坂の反対側にあるギルガルに向かって北に向かう。また境界線はエン・シェメシュの水に進み、その終わりはエン・ロゲルであった。
1508 またその境界線は、ベン・ヒノムの谷を上って、南のほう、エブス人のいる傾斜地、すなわちエルサレムに至る。また境界線は、西のほうヒノムの谷を見おろす山の頂に上る。この谷はレファイムの谷の北のほうの端にある。
1509 それからその境界線は、この山の頂から、メ・ネフトアハの泉のほうに折れ、エフロン山の町々に出て、それから境界線は、バアラ、すなわちキルヤテ・エアリムのほうに折れる。
1510 またその境界線は、バアラから西に回って、セイル山に至り、エアリム山の北側、すなわちケサロンに進み、ベテ・シェメシュに下り、さらにティムナに進み、
1511 その境界線は、エクロンの北側に出て、それから境界線は、シカロンのほうに折れ、バアラ山に進み、ヤブネエルに出て、その境界線の終わりは海であった。
1512 また西の境界線は、大海とその沿岸であった。これが、ユダ族の諸氏族の周囲の境界線であった。
1513 ヨシュアは、【主】の命令で、エフネの子カレブに、ユダ族の中で、キルヤテ・アルバ、すなわちヘブロンを割り当て地として与えた。アルバはアナクの父であった。
1514 カレブは、その所からアナクの三人の息子、シェシャイ、アヒマン、タルマイを追い払った。これらはアナクの子どもである。
1515 その後、その所から彼は、デビルの住民のところに攻め上った。デビルの名は、以前はキルヤテ・セフェルであった。
1516 そのとき、カレブは言った。「キルヤテ・セフェルを打って、これを取る者には、私の娘アクサを妻として与えよう。」
1517 ケナズの子で、カレブの兄弟オテニエルがそれを取ったので、カレブは娘アクサを、彼に妻として与えた。
1518 彼女がとつぐとき、オテニエルは彼女をそそのかして、畑を父に求めることにした。彼女がろばから降りたので、カレブは彼女に、「何がほしいのか」と尋ねた。
1519 彼女は言った。「私に祝いの品を下さい。あなたはネゲブの地に私を送るのですから、水の泉を私に下さい。」そこで彼は、上の泉と下の泉とを彼女に与えた。
1520 ユダ部族の諸氏族の相続地は次のとおり。
1521 ユダ部族が、エドムの国境のほうに持っていた最南端の町々は、カブツェエル、エデル、ヤグル、
1522 キナ、ディモナ、アデアダ、
1523 ケデシュ、ハツォル、イテナン、
1524 ジフ、テレム、ベアロテ、
1525 ハツォル・ハダタ、ケリヨテ・ヘツロンすなわちハツォル、
1526 アマム、シェマ、モラダ、
1527 ハツァル・ガダ、ヘシュモン、ベテ・ペレテ、
1528 ハツァル・シュアル、ベエル・シェバ、ビズヨテヤ、
1529 バアラ、イイム、エツェム、
1530 エルトラデ、ケシル、ホルマ、
1531 ツィケラグ、マデマナ、サヌサナ、
1532 レバオテ、シルヒム、アイン、リモンであり、二十九の町と、それらに属する村々の全部である。
1533 低地では、エシュタオル、ツォルア、アシュナ、
1534 ザノアハ、エン・ガニム、タプアハ、エナム、
1535 ヤルムテ、アドラム、ソコ、アゼカ、
1536 シャアライム、アディタイム、ゲデラとゲデロタイム。すなわち、十四の町と、それらに属する村々。
1537 ツェナン、ハダシャ、ミグダル・ガド、
1538 ディルアン、ミツパ、ヨクテエル、
1539 ラキシュ、ボツカテ、エグロン、
1540 カボン、ラフマス、キテリシュ、
1541 ゲデロテ、ベテ・ダゴン、ナアマ、マケダ。すなわち、十六の町と、それらに属する村々。
1542 リブナ、エテル、アシャン、
1543 エフタ、アシュナ、ネツィブ、
1544 ケイラ、アクジブ、マレシャ。すなわち、九つの町と、それらに属する村々。
1545 エクロンと、それに属する村落、すなわち、村々。
1546 エクロンから海まで、すべてアシュドデのほとりにある町々と、それらに属する村々。
1547 アシュドデと、それに属する村落、すなわち、村々。ガザと、それに属する村落、すなわち、村々。エジプト川と大海までとその沿岸。
1548 山地では、シャミル、ヤティル、ソコ、
1549 ダナ、キルヤテ・サナ、すなわちデビル、
1550 アナブ、エシュテモア、アニム、
1551 ゴシェン、ホロン、ギロ。すなわち、十一の町と、それらに属する村々。
1552 アラブ、ドマ、エシュアン、
1553 ヤニム、ベテ・タプアハ、アフェカ、
1554 フムタ、キルヤテ・アルバ、すなわちヘブロン、ツィオル。すなわち、九つの町と、それらに属する村々。55 マオン、カルメル、ジフ、ユタ、
1556 イズレエル、ヨクデアム、ザノアハ、
1557 カイン、ギブア、ティムナ。すなわち、十の町と、それらに属する村々。
1558 ハルフル、ベテ・ツル、ゲドル、
1559 マアラテ、ベテ・アノテ、エルテコン。すなわち、六つの町と、それらに属する村々。
1560 キルヤテ・バアルすなわちキルヤテ・エアリムと、ラバ。すなわち、二つの町と、それらに属する村々。
1561 荒野では、ベテ・ハアラバ、ミディン、セカカ、
1562 ニブシャン、塩の町、エン・ゲディ。すなわち、六つの町と、それらに属する村々である。
1563 ユダ族は、エルサレムの住民エブス人を追い払うことができなかった。それで、エブス人はユダ族とともにエルサレムに住んでいた。今日もそうである。

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