出エジプト記


4001 【主】はモーセに告げて仰せられた。
4002 「 一の月の一日に、あなたは会見の天幕である幕屋を建てなければならない。
4003 その中にあかしの箱を置き、垂れ幕で箱の前を仕切り、
4004 机を入れ、その備品を並べ、燭台を入れ、そのともしび皿を上げる。
4005 あなたは香のための金の壇をあかしの箱の前に置き、垂れ幕を幕屋の入口に掛ける。
4006 会見の天幕である幕屋の入口の前に、全焼のいけにえの祭壇を据え、
4007 会見の天幕と祭壇との間に洗盤を据えて、これに水を入れる。
4008 回りに庭を設け、庭の門に垂れ幕を掛ける。
4009 あなたは、そそぎの油を取って、幕屋とその中のすべてのものにそそぎ、それと、そのすべての用具とを聖別する。それは聖なるものとなる。
4010 あなたは全焼のいけにえの祭壇と、そのすべての用具に油をそそぎ、その祭壇を聖別する。祭壇は最も聖なるものとなる。
4011 洗盤とその台とに油をそそいで、これを聖別する。
4012 アロンとその子らを会見の天幕の入口に近づかせ、水で彼らを洗い、
4013 アロンに聖なる装束を着けさせ、彼に油をそそぎ彼を聖別する。彼は祭司としてわたしに仕える。
4014 彼の子らを近づかせ、これに長服を着せなければならない。
4015 あなたは、彼らの父に油をそそいだように、彼らにも油をそそぐ。彼らは祭司としてわたしに仕える。彼らが油をそそがれることは、彼らの代々にわたる永遠の祭司職のためである。」
4016 モーセはそのようにした。すべて【主】が彼に命じられたとおりを行った。
4017 二年目の 一月、その月の 一日に幕屋は建てられた。
4018 モーセは、幕屋を建てるとき、台座を据え、その板を立て、その横木を通し、その柱を立て、
4019 幕屋の上に天幕を広げ、その上に天幕のおおいを掛けた。【主】がモーセに命じられたとおりである。
4020 また、彼はさとしを取って箱に納め、棒を箱につけ、「贖いのふた」を箱の上に置き、
4021 箱を幕屋の中に入れ、仕切りのために垂れ幕を掛け、あかしの箱の前を仕切った。【主】がモーセに命じられたとおりである。
4022 また、彼は会見の天幕の中に、すなわち、幕屋の北のほうの側で垂れ幕の外側に、机を置いた。
4023 その上にパンを一列に並べて、【主】の前に供えた。【主】がモーセに命じられたとおりである。
4024 彼は会見の天幕の中、机の反対側の幕屋の南側に、燭台を置いた。
4025 そうして彼は【主】の前にともしび皿を上げた。【主】がモーセに命じられたとおりである。
4026 それから彼は、会見の天幕の中の垂れ幕の前に、金の壇を置き、
4027 その上でかおりの高い香をたいた。【主】がモーセに命じられたとおりである。
4028 彼は、幕屋の入口に垂れ幕を掛け、
4029 全焼のいけにえの祭壇を、会見の天幕である幕屋の入口に置き、その上に全焼のいけにえと穀物のささげ物とをささげた。【主】がモーセに命じられたとおりである。
4030 また彼は、会見の天幕と祭壇との間に洗盤を置き、洗いのために、それに水を入れた。
4031 モーセとアロンとその子らは、それで手と足を洗った。
4032 会見の天幕に入るとき、または、祭壇に近づくとき、彼らはいつも洗った。【主】がモーセに命じられたとおりである。
4033 また、幕屋と祭壇の回りに庭を設け、庭の門に垂れ幕を掛けた。こうして、モーセはその仕事を終えた。
4034 そのとき、雲は会見の天幕をおおい、【主】の栄光が幕屋に満ちた。
4035 モーセは会見の天幕に入ることができなかった。雲がその上にとどまり、【主】の栄光が幕屋に満ちていたからである。
4036 イスラエル人は、旅路にある間、いつも雲が幕屋から上ったときに旅立った。
4037 雲が上らないと、上る日まで、旅立たなかった。
4038 イスラエル全家の者は旅路にある間、昼は【主】の雲が幕屋の上に、夜は雲の中に火があるのを、いつも見ていたからである。




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