出エジプト記
2501 【主】はモーセに告げて仰せられた。
2502 「わたしに奉納物をささげるように、イスラエル人に告げよ。すべて、心から進んでささげる人から、わたしへの奉納物を受け取らなければならない。
2503 彼らから受けてよい奉納物は次のものである。金、銀、青銅、
2504 青色、紫色、緋色の撚り糸、亜麻布、やぎの毛、
2505 赤くなめした雄羊の皮、じゅごんの皮、アカシヤ材、
2506 燈油、そそぎの油とかおりの高い香のための香料、
2507 エポデや胸当てにはめ込むしまめのうや宝石。
2508 彼らがわたしのために聖所を造るなら、わたしは彼らの中に住む。
2509 幕屋の型と幕屋のすべての用具の型とを、わたしがあなたに示すのと全く同じように作らなければならない。
2510 アカシヤ材の箱を作らなければならない。長さは二キュビト半、幅は一キュビト半、高さは一キュビト半。
2511 これに純金をかぶせる。それは、その内側と外側とにかぶせなければならない。その回りには金の飾り縁を作る。
2512 箱のために、四つの金の環を鋳造し、それをその四隅の基部に取りつける。一方の側に二つの環を、他の側にほかの二つの環を取りつける。
2513 アカシヤ材で棒を作り、それを金でかぶせる。
2514 その棒は、箱をかつぐために、箱の両側にある環に通す。
2515 棒は箱の環に差し込んだままにしなければならない。抜いてはならない。
2516 わたしが与えるさとしをその箱に納める。
2517 また、純金の『贖いのふた』を作る。長さは二キュビト半、幅は一キュビト半。
2518 槌で打って作った二つの金のケルビムを『贖いのふた』の両端に作る。
2519 一つのケルブは一方の端に、他のケルブは他方の端に作る。ケルビムを『贖いのふた』の一部としてそれの両端に作らなければならない。
2520 ケルビムは翼を上のほうに伸べ広げ、その翼で『贖いのふた』をおおうようにする。互いに向かい合って、ケルビムの顔が『贖いのふた』に向かうようにしなければならない。
2521 その『贖いのふた』を箱の上に載せる。箱の中には、わたしが与えるさとしを納めなければならない。
2522 わたしはそこであなたと会見し、その『贖いのふた』の上から、すなわちあかしの箱の上の二つのケルビムの間から、イスラエル人について、あなたに命じることをことごとくあなたに語ろう。
2523 机をアカシヤ材で作らなければならない。長さは二キュビト、幅は一キュビト、高さは一キュビト半。
2524 これを純金でかぶせ、その回りに金の飾り縁を作り、
2525 その回りに手幅のわくを作り、そのわくの回りに金の飾り縁を作る。
2526 その机のために金の環を四個作り、その四隅の四本の足のところにその環を取りつける。
2527 環はわくのわきにつけ、机をかつぐ棒を入れる所としなければならない。
2528 棒をアカシヤ材で作り、これに金をかぶせ、それをもって机をかつぐ。
2529 注ぎのささげ物を注ぐための皿やひしゃく、びんや水差しを作る。これらは純金で作らなければならない。
2530 机の上には供えのパンを置き、絶えずわたしの前にあるようにする。
2531 また、純金の燭台を作る。その燭台は槌で打って作らなければならない。それには、台座と支柱と、がくと節と花弁がなければならない。
2532 六つの枝をそのわきから、すなわち燭台の三つの枝を一方のわきから、燭台の他の三つの枝を他のわきから出す。
2533 一方の枝に、アーモンドの花の形をした節と花弁のある三つのがくを、また、他方の枝にも、アーモンドの花の形をした節と花弁のある三つのがくをつける。燭台から出る六つの枝をみな、そのようにする。
2534 燭台の支柱には、アーモンドの花の形をした節と花弁のある四つのがくをつける。
2535 それから出る一対の枝の下に一つの節、それから出る次の一対の枝の下に一つの節、それから出るその次の一対の枝の下に一つの節。このように六つの枝が燭台から出ていることになる。
2536 それらの節と枝とは燭台と一体にし、その全体は一つの純金を打って作らなければならない。
2537 それにともしび皿を七つ作る。ともしび皿を上げて、その前方を照らすようにする。
2538 その心切りばさみも心取り皿も純金である。
2539 純金一タラントで燭台とこれらのすべての用具を作らなければならない。
2540 よく注意して、あなたが山で示される型どおりに作れ。
2601 幕屋を十枚の幕で造らなければならない。すなわち、撚り糸で織った亜麻布、青色、紫色、緋色の撚り糸で作り、巧みな細工でそれにケルビムを織り出さなければならない。
2602 幕の長さは、おのおの二十八キュビト、幕の幅は、おのおの四キュビト、幕はみな同じ寸法とする。
2603 その五枚の幕を互いにつなぎ合わせ、また他の五枚の幕も互いにつなぎ合わせなければならない。
2604 そのつなぎ合わせたものの端にある幕の縁に青いひもの輪をつける。他のつなぎ合わせたものの端にある幕の縁にも、そのようにしなければならない。
2605 その一枚の幕に輪五十個をつけ、他のつなぎ合わせた幕の端にも輪五十個をつけ、その輪を互いに向かい合わせにしなければならない。
2606 金の留め金五十個を作り、その留め金で幕を互いにつなぎ合わせて一つの幕屋にする。
2607 また、幕屋の上に掛ける天幕のために、やぎの毛の幕を作る。その幕を十一枚作らなければならない。
2608 その一枚の幕の長さは三十キュビト。その一枚の幕の幅は四キュビト。その十一枚の幕は同じ寸法とする。
2609 その五枚の幕を一つにつなぎ合わせ、また、ほかの六枚の幕を一つにつなぎ合わせ、その六枚目の幕を天幕の前で折り重ねる。
2610 そのつなぎ合わせたものの端にある幕の縁に輪五十個をつけ、他のつなぎ合わせた幕の縁にも輪五十個をつける。
2611 青銅の留め金五十個を作り、その留め金を輪にはめ、天幕をつなぎ合わせて一つとする。
2612 天幕の幕の残って垂れる部分、すなわち、その残りの半幕は幕屋のうしろに垂らさなければならない。
2613 そして、天幕の幕の長さで余る部分、すなわち、一方の一キュビトと他の一キュビトは幕屋をおおうように、その天幕の両側、こちら側とあちら側に、垂らしておかなければならない。
2614 天幕のために赤くなめした雄羊の皮のおおいと、その上に掛けるじゅごんの皮のおおいを作る。
2615 幕屋のために、アカシヤ材で、まっすぐに立てる板を作る。
2616 板一枚の長さは十キュビト、板一枚の幅は一キュビト半。
2617 板一枚ごとに、はめ込みのほぞ二つを作る。幕屋の板全部にこのようにしなければならない。
2618 幕屋のために板を作る。南側に板二十枚。
2619 その二十枚の板の下に銀の台座四十個を作らなければならない。一枚の板の下に、二つのほぞに二個の台座を、他の板の下にも、二つのほぞに二個の台座を作る。
2620 幕屋の他の側、すなわち北側に、板二十枚。
2621 銀の台座四十個。すなわち一枚の板の下に二個の台座。他の板の下にも二個の台座。
2622 幕屋のうしろ、すなわち、西側に、板六枚を作らなければならない。
2623 幕屋のうしろの両隅のために板二枚を作らなければならない。
2624 底部では重なり合い、上部では、一つの環で一つに合うようになる。二枚とも、そのようにしなければならない。これらが両隅となる。
2625 板は八枚、その銀の台座は十六個、すなわち一枚の板の下に二個の台座、他の板の下にも二個の台座となる。
2626 アカシヤ材で横木を作る。すなわち、幕屋の一方の側の板のために五本、
2627 幕屋の他の側の板のために横木五本、幕屋のうしろ、すなわち西側の板のために横木五本を作る。
2628 板の中間にある中央横木は、端から端まで通るようにする。
2629 板には金をかぶせ、横木を通す環を金で作らなければならない。横木には金をかぶせる。
2630 あなたは山で示された定めのとおりに、幕屋を建てなければならない。
2631 青色、紫色、緋色の撚り糸、撚り糸で織った亜麻布で垂れ幕を作る。これに巧みな細工でケルビムを織り出さなければならない。
2632 これを、四つの銀の台座の上に据えられ、その鉤が金でできている、金をかぶせたアカシヤ材の四本の柱につける。
2633 その垂れ幕を留め金の下に掛け、その垂れ幕の内側に、あかしの箱を運び入れる。その垂れ幕は、あなたがたのために聖所と至聖所との仕切りとなる。
2634 至聖所にあるあかしの箱の上に『贖いのふた』を置く。
2635 机を垂れ幕の外側に置き、その机は幕屋の南側にある燭台と向かい合わせる。その机を北側に置く。
2636 天幕の入口のために、青色、紫色、緋色の撚り糸、撚り糸で織った亜麻布で刺繍をした幕を作る。
2637 その幕のためにアカシヤ材の柱五本を作り、これに金をかぶせる。それの鉤も金で、また、それらの柱のために青銅の台座五つを鋳造する。
2701 祭壇をアカシヤ材で作る。その祭壇は長さ五キュビト、幅五キュビトの四角形でなければならない。高さは三キュビトとする。
2702 その四隅の上に角を作る。その角は祭壇の一部でなければならない。青銅をその祭壇にかぶせる。
2703 灰を取るつぼ、十能、鉢、肉刺し、火皿を作る。祭壇の用具はみな、青銅で作らなければならない。
2704 祭壇のために、青銅の網細工の格子を作り、その網の上の四隅に、青銅の環を四個作る。
2705 その網を下方、祭壇の出張りの下に取りつけ、これを祭壇の高さの半ばに達するようにする。
2706 祭壇のために、棒を、アカシヤ材の棒を作り、それらに青銅をかぶせる。
2707 それらの棒は環に通されなければならない。祭壇がかつがれるとき、棒は祭壇の両側にある。
2708 祭壇は中をからにして板で作らなければならない。山であなたに示されたところにしたがって、彼らはこれを作らなければならない。
2709 幕屋の庭を造る。南側に面して、庭の掛け幕を、その側のための長さ百キュビトの撚り糸で織った亜麻布を、張る。
2710 柱は二十本、その二十個の台座は青銅で、柱の鉤と帯輪は銀とする。
2711 同じように、北に面して、その長さで、長さ百キュビトの掛け幕とする。柱は二十本、その二十個の台座は青銅で、柱の鉤と帯輪は銀とする。
2712 また、西に面して庭の幅には五十キュビトの掛け幕、その柱十本、その台座十個とする。
2713 前面の東に面する庭の幅も五十キュビト。
2714 片側に寄せて、十五キュビトの掛け幕と、その三本の柱、その三個の台座とする。
2715 他の片側にも十五キュビトの掛け幕と、その三本の柱、その三個の台座とする。
2716 庭の門には、青色、紫色、緋色の撚り糸、それに撚り糸で織った亜麻布を使った長さ二十キュビトの刺繍した幕と、その四本の柱、その四個の台座とする。
2717 庭の周囲の柱はみな、銀の帯輪を巻きつけ、その鉤は銀、台座は青銅とする。
2718 この庭は、長さ百キュビト、幅は五十キュビトに五十キュビト、高さ五キュビト、幕は撚り糸で織った亜麻布、その台座は青銅とする。
2719 幕屋の奉仕に用いるすべての用具、すべての釘、庭のすべての釘は青銅とする。
2720 あなたはイスラエル人に命じて、燈火用に上質の純粋なオリーブ油を持って来させ、ともしびを絶えずともしておかなければならない。
2721 アロンとその子らは、あかしの箱の前の垂れ幕の外側にある会見の天幕で夕方から朝まで、【主】の前にそのともしびを整えなければならない。これはイスラエル人が代々守るべき永遠のおきてである。