0701 わたしがイスラエルをいやすとき、エフライムの不義と、サマリヤの悪とは、あらわにされる。彼らは偽りを行い、盗人が押し入り、外では略奪隊が襲うからだ。
0702 しかし、彼らは心に言い聞かせない、わたしが彼らのすべての悪を覚えていることを。今、彼らのわざは彼らを取り巻いて、わたしの前にある。
0703 彼らは悪を行って王を喜ばせ、偽りごとを言って首長たちを喜ばせる。
0704 彼らはみな姦通する者だ。彼らは燃えるかまどのようだ。彼らはパン焼きであって、練り粉をこねてから、それがふくれるまで、火をおこすのをやめている。
0705 われわれの王の日に、首長たちは酒の熱に病み、王はあざける者たちと手を握る。
0706 彼らは陰謀をもって近づく。彼らの心はかまどのようで、その怒りは夜通しくすぶり、朝になると、燃える火のように燃える。
0707 彼らはみな、かまどのように熱くなって、自分たちのさばきつかさを焼き尽くす。その王たちもみな倒れる。彼らのうちだれひとり、わたしを呼び求める者はいない。
0708 エフライムは国々の民の中に入り混じり、エフライムは生焼けのパン菓子となる。
0709 他国人が彼の力を食い尽くすが、彼はそれに気づかない。しらがが生えても、彼はそれに気づかない。
0710 イスラエルの高慢はその顔に現れ、彼らは、彼らの神、【主】に立ち返らず、こうなっても、主を尋ね求めない。
0711 エフライムは、愚かで思慮のない鳩のようになった。彼らはエジプトを呼び立て、アッシリヤへ行く。
0712 彼らが行くとき、わたしは彼らの上に網を張り、空の鳥のように彼らを引き落とし、その群れが騒々しくなるとき、わたしはこれを懲らす。
0713 ああ、彼らは。彼らはわたしから逃げ去ったからだ。彼らは踏みにじられよ。彼らはわたしにそむいたからだ。わたしは彼らを贖おうとするが彼らはわたしにまやかしを言う。
0714 彼らはわたしに向かって心から叫ばず、ただ、床の上で泣きわめく。彼らは、穀物と新しいぶどう酒のためには集まって来るが、わたしからは離れ去る。
0715 わたしが訓戒し、わたしが彼らの腕を強くしたのに、彼らはわたしに対して悪事をたくらむ。
0716 彼らはむなしいものに立ち返る。彼らはたるんだ弓のようだ。彼らの首長たちは、神をののしったために、剣に倒れる。これはエジプトの国であざけりとなる。
0801 角笛を口に当てよ。鷲のように敵は【主】の宮を襲う。彼らがわたしの契約を破り、わたしのおしえにそむいたからだ。
0802 彼らは、わたしに向かって、「私の神よ。私たちイスラエルは、あなたを知っている」と叫ぶが、
0803 イスラエルは善を拒んだ。敵は、彼らに追い迫っている。
0804 彼らは王を立てた。だが、わたしによってではない。彼らは首長を立てた。だが、わたしは知らなかった。彼らは銀と金で自分たちのために偶像を造った。彼らが断たれるために。
0805 サマリヤよ。わたしはあなたの子牛をはねつける。わたしはこれに向かって怒りを燃やす。彼らはいつになれば、罪のない者となれるのか。
0806 彼らはイスラエルの出。それは職人が造ったもの。それは神ではない。サマリヤの子牛は粉々に砕かれる。
0807 彼らは風を蒔いて、つむじ風を刈り取る。麦には穂が出ない。麦粉も作れない。たといできても、他国人がこれを食い尽くす。
0808 イスラエルはのみこまれた。今、彼らは諸国の民の間にあって、だれにも喜ばれない器のようだ。
0809 彼らは、ひとりぼっちの野ろばで、アッシリヤへ上って行った。エフライムは愛の贈り物をした。
0810 彼らが諸国の民の間で物を贈っても、今、わたしは彼らを寄せ集める。しばらくすれば、彼らは王や首長たちの重荷を負わなくなるであろう。
0811 エフライムは罪のために多くの祭壇を造ったが、これがかえって罪を犯すための祭壇となった。
0812 わたしが彼のために、多くのおしえを書いても、彼らはこれを他国人のもののようにみなす。
0813 彼らがわたしにいけにえをささげ、肉を食べても、【主】はこれを喜ばない。今、主は彼らの不義を覚え、その罪を罰せられる。彼らはエジプトに帰るであろう。
0814 イスラエルは自分の造り主を忘れて、多くの神殿を建て、ユダは城壁のある町々を増し加えた。しかし、わたしはその町々に火を放ち、その宮殿を焼き尽くす。
0901 イスラエルよ。国々の民のように喜び楽しむな。あなたは自分の神にそむいて姦淫をし、すべての麦打ち場で受ける姦淫の報酬を愛したからだ。
0902 麦打ち場も酒ぶねも彼らを養わない。新しいぶどう酒も欺く。
0903 彼らは【主】の地にとどまらず、エフライムはエジプトに帰り、アッシリヤで汚れた物を食べよう。
0904 彼らは【主】にぶどう酒を注がず、彼らのいけにえで主を喜ばせない。彼らのパンは喪中のパンのようで、すべてこれを食べる者は汚れた者になる。彼らのパンは彼ら自身のためだけであって、【主】の宮に持ち込むことはできない。
0905 あなたがたは例祭の日、【主】の祭りの日には何をしようとするのか。
0906 見よ。彼らが破壊をのがれても、エジプトは彼らを集め、モフが彼らを葬る。彼らの宝としている銀は、いらくさが勝ち取り、あざみが彼らの天幕に生える。
0907 刑罰の日が来た。報復の日が来た。イスラエルは知るがよい。預言者は愚か者、霊の人は狂った者だ。これはあなたのひどい不義のため、ひどい憎しみのためである。
0908 エフライムの見張り人は、私の神とともにある。しかし、預言者は、すべての道にしかけるわなだ。彼の神の家には憎しみがある。
0909 彼らはギブアの日のように、真底まで堕落した。主は彼らの不義を覚え、その罪を罰する。
0910 わたしはイスラエルを、荒野のぶどうのように見、あなたがたの先祖を、いちじくの木の初なりの実のように見ていた。ところが彼らはバアル・ペオルへ行き、恥ずべきものに身をゆだね、彼らの愛している者と同じように、彼ら自身、忌むべきものとなった。
0911 エフライムの栄光は鳥のように飛び去り、もう産むことも、みごもることも、はらむこともない。
0912 たとい彼らが子を育てても、わたしはひとり残らずその子を失わせる。わたしが彼らを離れるとき、まことに、彼らにわざわいが来る。
0913 わたしが見たエフライムは、牧場に植えられたツロのようであったが、今や、エフライムはその子らを、ほふり場に連れて行かなければならない。
0914 【主】よ。彼らに与えてください。何をお与えになりますか。はらまない胎と、乳の出ない乳房とを彼らに与えてください。
0915 彼らのすべての悪はギルガルにある。わたしはその所で彼らを憎んだ。彼らの悪い行いのために、彼らをわたしの宮から追い出し、重ねて彼らを愛さない。その首長たちはみな頑迷な者だ。
0916 エフライムは打たれ、その根は枯れて、実を結ばない。たとい彼らが子を産んでも、わたしはその胎の中のいとし子を殺す。
0917 私の神は彼らを退ける。それは、彼らが神に聞き従わなかったからだ。彼らは諸国の民のうちに、さすらい人となる。