箴言

3101 マサの王レムエルが母から受けた戒めのことば。
3102 私の子よ、何を言おうか。私の胎の子よ、何を言おうか。私の誓願の子よ、何を言おうか。
3103 あなたの力を女に費やすな。あなたの生き方を王たちを消し去る者にゆだねるな。
3104 レムエルよ。酒を飲むことは王のすることではない。王のすることではない。「強い酒はどこだ」とは、君子の言うことではない。
3105 酒を飲んで勅令を忘れ、すべて悩む者のさばきを曲げるといけないから。
3106 強い酒は滅びようとしている者に与え、ぶどう酒は心の痛んでいる者に与えよ。
3107 彼はそれを飲んで自分の貧しさを忘れ、自分の苦しみをもう思い出さないだろう。
3108 あなたは口のきけない者のために、また、すべての不幸な人の訴えのために、口を開け。
3109 口を開いて、正しくさばき、悩んでいる人や貧しい者の権利を守れ。
3110 しっかりした妻をだれが見つけることができよう。彼女の値うちは真珠よりもはるかに尊い。
3111 夫の心は彼女を信頼し、彼は「収益」に欠けることがない。
3112 彼女は生きながらえている間、夫に良いことをし、悪いことをしない。
3113 彼女は羊毛や亜麻を手に入れ、喜んで自分の手でそれを仕上げる。
3114 彼女は商人の舟のように、遠い所から食糧を運んで来る。
3115 彼女は夜明け前に起き、家の者に食事を整え、召使いの女たちに用事を言いつける。
3116 彼女は畑をよく調べて、それを手に入れ、自分がかせいで、ぶどう畑を作り、
3117 腰に帯を強く引き締め、勇ましく腕をふるう。
3118 彼女は収入がよいのを味わい、そのともしびは夜になっても消えない。
3119 彼女は糸取り棒に手を差し伸べ、手に糸巻きをつかむ。
3120 彼女は悩んでいる人に手を差し出し、貧しい者に手を差し伸べる。
3121 彼女は家の者のために雪を恐れない。家の者はみな、あわせの着物を着ているからだ。
3122 彼女は自分のための敷き物を作り、彼女の着物は亜麻布と紫色の撚り糸でできている。
3123 夫は町囲みのうちで人々によく知られ、土地の長老たちとともに座に着く。
3124 彼女は亜麻布の着物を作って、売り、帯を作って、商人に渡す。
3125 彼女は力と気品を身につけ、ほほえみながら後の日を待つ。
3126 彼女は口を開いて知恵深く語り、その舌には恵みのおしえがある。
3127 彼女は家族の様子をよく見張り、怠惰のパンを食べない。
3128 その子たちは立ち上がって、彼女を幸いな者と言い、夫も彼女をほめたたえて言う。
3129 「しっかりしたことをする女は多いけれど、あなたはそのすべてにまさっている」と。
3130 麗しさはいつわり。美しさはむなしい。しかし、【主】を恐れる女はほめたたえられる。
3131 彼女の手でかせいだ実を彼女に与え、彼女のしたことを町囲みのうちでほめたたえよ。

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