詩篇

091001 いと高き方の隠れ場に住む者は、全能者の陰に宿る。
091002 私は【主】に申し上げよう。「わが避け所、わがとりで、私の信頼するわが神」と。
091003 主は狩人のわなから、恐ろしい疫病から、あなたを救い出されるからである。
091004 主は、ご自分の羽で、あなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は、大盾であり、とりでである。
091005 あなたは夜の恐怖も恐れず、昼に飛び来る矢も恐れない。
091006 また、暗やみに歩き回る疫病も、真昼に荒らす滅びをも。
091007 千人が、あなたのかたわらに、万人が、あなたの右手に倒れても、それはあなたには、近づかない。
091008 あなたはただ、それを目にし、悪者への報いを見るだけである。
091009 それはあなたが私の避け所である【主】を、いと高き方を、あなたの住まいとしたからである。
091010 わざわいは、あなたにふりかからず、えやみも、あなたの天幕に近づかない。
091011 まことに主は、あなたのために、御使いたちに命じて、すべての道で、あなたを守るようにされる。
091012 彼らは、その手で、あなたをささえ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにする。
091013 あなたは、獅子とコブラとを踏みつけ、若獅子と蛇とを踏みにじろう。
091014 彼がわたしを愛しているから、わたしは彼を助け出そう。彼がわたしの名を知っているから、わたしは彼を高く上げよう。
091015 彼が、わたしを呼び求めれば、わたしは、彼に答えよう。わたしは苦しみのときに彼とともにいて、彼を救い彼に誉れを与えよう。
091016 わたしは、彼を長いいのちで満ち足らせ、わたしの救いを彼に見せよう。
092001 【主】に感謝するのは、良いことです。いと高き方よ。あなたの御名にほめ歌を歌うことは。
092002 朝に、あなたの恵みを、夜ごとに、あなたの真実を言い表すことは。
092003 十弦の琴や六弦の琴、それに立琴によるたえなる調べに合わせて。
092004 【主】よ。あなたは、あなたのなさったことで、私を喜ばせてくださいましたから、私は、あなたの御手のわざを、喜び歌います。
092005 【主】よ。あなたのみわざはなんと大きいことでしょう。あなたの御計らいは、いとも深いのです。
092006 まぬけ者は知らず、愚か者にはこれがわかりません。
092007 悪者どもが青草のようにもえいでようと、不法を行う者どもがみな栄えようと、それは彼らが永遠に滅ぼされるためです。
092008 しかし【主】よ。あなたはとこしえに、いと高き所におられます。
092009 おお、【主】よ。今、あなたの敵が、今、あなたの敵が滅びます。不法を行う者どもがみな、散らされるのです。
092010 しかし、あなたは私の角を野牛の角のように高く上げ、私に新しい油をそそがれました。
092011 私の目は私を待ち伏せている者どもを見下し、私の耳は私に立ち向かう悪人どもの悲鳴を聞きます。
092012 正しい者は、なつめやしの木のように栄え、レバノンの杉のように育ちます。
092013 彼らは、【主】の家に植えられ、私たちの神の大庭で栄えます。
092014 彼らは年老いてもなお、実を実らせ、みずみずしく、おい茂っていましょう。
092015 こうして彼らは、【主】の正しいことを告げましょう。主は、わが岩。主には不正がありません。
093001 【主】は、王であられ、みいつをまとっておられます。【主】はまとっておられます。力を身に帯びておられます。まことに、世界は堅く建てられ、揺らぐことはありません。
093002 あなたの御座は、いにしえから堅く立ち、あなたは、とこしえからおられます。
093003 【主】よ。川は、声をあげました。川は、叫び声をあげました。川は、とどろく声をあげています。
093004 大水のとどろきにまさり、海の力強い波にもまさって、いと高き所にいます【主】は、力強くあられます。
093005 あなたのあかしは、まことに確かです。聖なることがあなたの家にはふさわしいのです。【主】よ、いつまでも。

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